お言葉ですが。 ページ31
本番当日、意識の浮上とともにずきずきと痛みが走る。
しんど。そう思いながらもちゃんと起き上がって支度をはじめようと寝室を出た。
…と。
「…っ」
リビングのソファに人影。
臨戦態勢に入る。
私は寝室近くの隠し戸棚にあった木刀を握り、ソファに近づく。
「だ、だれ」
木刀を構えながらそうつぶやくと、もぞもぞとその人影が動く。
？「…ん…A？」
伏せられていた顔が上がると、それがめめであることに気が付いた。
「め、めめかぁあ…」
安心すると同時にふにゃふにゃとその場に座り込むと
目「えっ！おい、」
慌ててめめが私のそばに駆け寄ってきた。
「…不審者かと思ったぁ」
目「いや不審者がこんなに無防備に寝るかよ」
「わかんないじゃん〜」
世の中は私の予想の範疇を軽々と超えてくることを経験している身としては、本気で怖かった。
目「ごめん、まじごめん。終電逃して勝手だけど泊めさせてもら…」
「…？」
途中で言葉を詰まらせためめはいったん目をそらしたかと思ったらすぐに私をまっすぐと見つめてきた。
目「…いや、うそ。わざと終電逃した。で、他のメンバーが帰ったの見計らって帰ってきた。…なんか、一人にしたくなくて」
頬をかきながら、すこし恥ずかしそうに話すめめ。
「そうだったんだ。」
目「A寝てたし、起こすのも悪いから…ごめん風呂とか洗濯とか勝手に借りた。」
「ううん、心配してくれてありがとう。」
目「…にしても…木刀なんて隠してあったんだ？」
そうして、めめの視線は私の手元へ移った。
「え…あー…うん」
ちょっとだけ気まずくて私はそろそろと木刀を背中に隠す。
目「ふーん」
「あ、そろそろ用意して出なきゃー」
目「いや、まだ大丈夫でしょ」
こういうところはぜひ流されていただきたいんだが？目黒よ？
「大丈夫じゃないよ！！着替えてくる！待ってて！」
目「あ、一緒に行っていいの？」
「え。なんで？別でいく理由なくない？？」
目「そっか。」
ふっとうれし気に顔をほころばせるめめ。
なんだか少し可愛くて私まで笑顔になる。
そうして、私はさっさと着替えを済ませ、身支度を済ませると、めめも寝ぐせなどを直して待ってた。
目「行こうか」
「うん、電車でいく？」
目「や、タクシー呼んどいた」
「できる男！！」
目「もっと褒めてくれていいよ？」
「あ、いや大丈夫」
目「えっちょっと！」
そんなこんなで私たちは現場へ向かうのだった。
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マスコット - 面白くて大好きです！楽しみにしてます (2023年3月28日 2時) (
レス) id: f0407dfffe (このIDを非表示/違反報告)
Orin(プロフ) - てぃのさん» コメントありがとうございます。今初めて気づきました…どうやら何かのミスで移行の際に飛んでしまったのかもしれません。すぐ直せませんが、休みの日に直します。ご指摘ありがとうございます（ ; ; ） (2021年2月25日 23時) (レス) id: 032af351b4 (このIDを非表示/違反報告)
てぃの(プロフ) - Snow Dream 2ndから見出しの所に宮舘くんのセリフが無くなったのは何故ですか？ (2021年2月25日 19時) (レス) id: f821042a7f (このIDを非表示/違反報告)
Orin(プロフ) - 絵美さん» コメントありがとうございます＾＾続き頑張って書きますね！リクエストも大丈夫です！ (2021年2月14日 23時) (レス) id: a37ab3d60f (このIDを非表示/違反報告)
絵美 - 初めて読みました。とても面白いので、続きお願いします。あのリクエストとか大丈夫でしょうか？ (2021年2月14日 17時) (レス) id: 1f64e576ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Orin | 作成日時：2021年1月12日 22時
