�� ページ27
防ぎつつ次の一手…
動きが激しく胸に響く。
受け止めるのも、いなすのも、切り込むのも、全部骨に響く。
それでも、表面に見せずに果敢に挑んでく。
そうして私のシーンを乗り越え、次へと進んでいく。
肩で息をしながら端へとはけると、そばにひーくんが寄ってくる。
岩「大丈夫か？」
私は息を整えながらうなずく。
岩「まだ最後のシーン残ってるからしっかり息整えろ」
その声に私はまたうなずきで返した。
そうして、少しして総当たりのシーン。
このシーンには事故のあった場面が含まれる。
あの時の衝撃がまた戻ってくる。
それでも震える手に目いっぱいの力を籠めて切り込んだ。――――
―――そして、すべてを終えると私は何かが切れたようにその場に倒れこんだ。
慌ててみんなが駆け寄ってこようとするけど、それを手で制した。
滝「Aはとりあえず端で休んで。」
そういわれた私は体を引きずるようにして端に寄った。
すぐにダメ出しが始まる。
「…あ、やばいかも。」
痛みで頭がぼんやりする。
そして気づくとみんながバラけて練習を始めてた。
滝「本当に大丈夫なのか？」
そばに立ってる滝沢くんが私を見下ろしてる。
「無理です、できませんって泣き言言うような弱い子に見える？」
挑戦するような目を向けてみれば、滝沢くんがはぁ、と大きなため息をつく。
滝「思ってないから心配なんだろ。」
私はゆっくりと上体を起こす。
滝「…十剣士のときの最初の切り込みの踏み込みの上体が高い。もっと低く切り込んで。語り部はもうちょっと声量あげて滑舌よく…」
つらつらと話されるだめ出し。
こんな時でも手加減がないのは正直信頼されているようでうれしい。
聞いたことをイメージして頭の中で組み立てる。
「…っし。」
私はゆっくりと立ち上がった。
滝「なにしてんだ？」
「え？練習に戻ろうと」
滝「何言ってんだ。今日はお前は休め」
「いやいやいやいや。仕事！THIS IS MY WORK!!!」
滝「なんでいきなり英語。」
「動揺した。」
滝「明日から本番の撮影が始まる。練習で無理しても意味ないだろ。」
「…はい」
滝「この後も打ち合わせとか振り入れとかあるんだろ。」
「…うん」
滝「ダメ出しした箇所は、お前なら本番で修正できるだろ。」
「やってみせる」
滝「ん。」
そういって滝沢君は私の頭をぽんぽんなでてほかのメンバーのほうへと歩いて行った。
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マスコット - 面白くて大好きです！楽しみにしてます (2023年3月28日 2時) (
レス) id: f0407dfffe (このIDを非表示/違反報告)
Orin(プロフ) - てぃのさん» コメントありがとうございます。今初めて気づきました…どうやら何かのミスで移行の際に飛んでしまったのかもしれません。すぐ直せませんが、休みの日に直します。ご指摘ありがとうございます（ ; ; ） (2021年2月25日 23時) (レス) id: 032af351b4 (このIDを非表示/違反報告)
てぃの(プロフ) - Snow Dream 2ndから見出しの所に宮舘くんのセリフが無くなったのは何故ですか？ (2021年2月25日 19時) (レス) id: f821042a7f (このIDを非表示/違反報告)
Orin(プロフ) - 絵美さん» コメントありがとうございます＾＾続き頑張って書きますね！リクエストも大丈夫です！ (2021年2月14日 23時) (レス) id: a37ab3d60f (このIDを非表示/違反報告)
絵美 - 初めて読みました。とても面白いので、続きお願いします。あのリクエストとか大丈夫でしょうか？ (2021年2月14日 17時) (レス) id: 1f64e576ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Orin | 作成日時：2021年1月12日 22時
