Snow Dream 5th (ページ2)

今日:10 hit、昨日:5 hit、合計:148,315 hit

鈍感Baby ページ2

Side Juri.T

二人を引き連れて入ったのは予定していた個室の店。

追って来たファンもいたけど、会員制のその店には入ってこられずにようやく俺たちは静かな環境を手に入れた。

上機嫌のAの隣に当たり前のように着席したきょもに俺は視線を投げる。

京「何？座んないの？」

キョトンとした顔で俺を見上げるきょもは多分悪気なんて…いや多分悪気しかないんだろうな。

譲らねぇぞって顔してんもん、こいつ。

仕方なく俺はAの向かいに座った。

田「なんか久しぶりな気がするわ」

「そんな気がしないけど。」

俺の言葉にきょとん顔のA。

いや、実際最後にあってからそんなに時間は経ってない。

でも、俺の感じ方なんだと思う。

毎日でも会って、話したい。

触れたいと思っていたから。

なんて、いえないから笑ってごまかした。

「あ、ねぇねぇ！これ食べたいんだけど！」

京「これだけ？こっちもじゃないの」

「それまでたべたら太るもん。」

京「何言ってんの？Aはもっと太っていいんだよ。てか太りなよ。」

「人のこと言えないメンのくせにー。」

京「男と女は違うでしょ。」

田「お前らさっきから俺のことハブにしすぎじゃね？」

二人だけで完結していく会話に我慢ならなくなって割り込む。

「あ、ごめん、そんなつもりじゃなかったんだけど」

田「お前ら仲良すぎな」

なんて苦笑してみればややしょぼんっとしていたAの顔が困った顔になっていた。

京「自分が仲間に入りたいからって何癖つけるなやめてよ」

「田中はきょもを、愛しすぎてんだ。」

うんうん、と頷くAに、きょもも俺もは？と言う顔をした。