Snow Dream 4th (ページ38)

今日:1 hit、昨日:7 hit、合計:256,422 hit

3 ページ38

Side Tatsuya.F

そうして終話すると、Aは翔太にスマホをぽいっと返した。

「あーりがとぉ」

渡「お前自分のスマホでかけろよな」

「んー。いいじゃぁん、出すのめんどくさいんだもぉん」

渡「あーはいはい。」

深「てか、離れろよ」

べったりくっついてた二人と引きはがすと、Aは今度は俺に寄り掛かる。

「いいソファーだったのにぃ」

渡「俺は別にいいんだけど」

佐「は？」

深「佐久間がすげぇ顔になってっから。」

佐「つーかふっかお前もだからな」

そういいながら佐久間が俺とAを離す。

「ねー、めめと阿部ちゃんまだぁ？」

佐久間の腕の中で手足をばたつかせ、まさに５歳かのようなA。

渡「俺がいるからいいじゃん」

「やだ！舘さまがいい！阿部ちゃんがいい！！！」

佐「俺は？」

「好き。」

深「どういうこと？ちょっと理解できねぇんだけど」

「もーう！もうもう！私の頭はパンクしそうなの！！話聞いてくれるメンツはどこなのぉ！」

深「お前のいう話聞いてくれるメンツって誰だよ」

「阿部ちゃん、舘様、ふっか、ひーくん」

佐「おおおおい！俺は？！」

「さっくんは癒し要因。」

佐「ならいっか。じゃなくて！俺もちゃんと話きくぞ！？」

「さっくんはお話聞いてくれなくてもただそこにいてくれたらいい人。」

佐「いやそれはそれで…」

深「要は役立たずってことだからな？」

佐「えっ」

「そんなこといってないもん！ふっかのばぁか」

渡「俺もナチュラルに入ってないのが不満なんだけど」

「５歳児だもん」

渡「お前…なぁ。」

「しょったくんは、なんだろね？話を聞く人じゃなくて、ふと心が折れそうになったときにぎゅーってしてくれるひと。」

渡「…よし、話を戻そう」

深「満足してんじゃねぇよ」

宮「A」

阿「遅くなった、ごめん」

目「お疲れ」

そんな話をしていると、遅れていた３人がそろって入ってきた。

「だーてーさーまぁ」

とてとて、とさっさと舘さんに抱き着くA。

「待ってたよぉ」

目「は？」

阿「なにこれ？」

その様子を見ていた目黒、阿部が歓迎のされ方の違いに眉間に皺をよせた。

深「会いたかったらしいよ」

どんまい、と二人の肩に手をおくと、ふたりとも少し不貞腐れたように席へ着いた。

ということで、全員そろって着席したわけだけど。

席順は以下の通りに。

宮姫佐
　深
目渡阿

それぞれ席順に不満はありそうだったが、追加注文を取って落ち着いた。