Snow Dream 4th (ページ28)

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ファーストキスはだれのもの？ページ28

Side Ryohei.A

ある日の楽屋。

今日は全員での仕事。

今回の楽屋は俺、A、佐久間、目黒の4人で割り振られている。

しかし、Aがいる時点で全員それぞれおとなしく楽屋にいるわけなくて。

さっきから入れ替わり立ち代わりでこの楽屋に来ては自分の楽屋へ戻るを繰り返している面々。

ラウールにいたっては出入りするどころか入り浸ってる。

ラ「Aちゃん何食べてるの？」

「ポッキー。」

ラ「もらっていいー？」

「いいよ？」

そういってAがポッキーの袋の開け口をラウールに向けた瞬間。

ぱくっ

満面の笑みでラウールが食いついたのはAが食べている最中のポッキー。

結構大きい口で食べたのか、唇ギリギリで。

見ていた俺や佐久間、目黒が目を丸くする。

ラ「えへへ、おいし」

うれし気にもぐもぐするラウール。

きょとん顔のA。

「え。まって今何が起きたの？パニックなんだけど」

ラ「ドキドキした？」

「チューされるかと思った。」

目「いやマジお前いきなりなにしてんの」

年下にも遠慮しないどす黒いオーラを出し始める目黒。

ラ「Aちゃんがポッキーくれるっていうからもらっただけだよ」

完全なる雄の顔し始めるラウール…おい、今から仕事だぞ…

阿「今のは完全にアウトだろラウール。」

ラ「えー…ダメだった？」

「え、うーん…チューされたわけじゃないから別にいいかな」

ラ「Aちゃんもいいって言ってるからいいでしょ？」

阿「まぁ、それは…」

佐「よくない」

ラ「なんで？」

佐「一歩間違ったらちゅーしちゃうじゃん！」

ラ「僕とちゅーするのいや？」

またしてもAに聞くラウール。

あざとい。今日のラウールなぜかあだといんだけど。

誰だよあの技ラウールに教えたの…

「え、嫌じゃないけど」

ラ「ほら！Aちゃんは僕とファーストキスするのいやじゃないって！」

「え」

ラ「え？？？」

「ファーストキスではないよ？ん？あれ？ラウのファーストキスが私ってこと？」

目「A、ファーストキスじゃないの？」

「え、うん。」

佐「え、まってそんな話聞いたことないんだけど」

ラ「Aちゃんは純粋だからファーストキスや初恋さえまだだと思ってた…」

愕然としだす佐久間、目黒、ラウール。

「え、なんで？キスとかの話なんか積極的に報告しないでしょ。」

目「聞きたいんだけど。どこの馬の骨？」

「なんでろくでもない認定なのよ」