ファンという名の仲間 ページ1
ふっと引き戻される感覚がして目を覚ます。
スマホを確認すると、5時間もたっていて。
ゆっくりと体を起こす。
隣の部屋からの物音がやんでいる。
ベッドから降りて扉を開けると、ふっかと阿部ちゃんだけがいてこちらを振り向いた。
阿「落ち着いた？」
優しく微笑んでくれる阿部ちゃん。
こくりとうなずく。
深「ごはん。買っといたから。」
そういうふっかの前にはコンビニ袋があって。
「…いいのに」
深「それはだめ」
「…康二とひーくんは？」
阿「仕事で出てったよ」
「そっか。」
部屋を出ようとした瞬間、ふっかが私の手をつかむ。
深「話そう、A。」
真剣な瞳がこちらを見る。
私はふっかに促されるままにソファへと腰かけ、逆サイドに阿部ちゃんが座った。
２人が私の手を優しく握る。
阿「A。俺たちには話せない？」
「え？」
阿「感じてること。まとめなくてもいいんだよ？ただ、Aの今の気持ちを聞かせてほしいだけだから。」
深「お前、昔から我慢しがちだから…」
「…」
阿「何度も言ってるよね。俺たちには何でも話してって。SnowManのメンバーだからじゃないよ。入所してからこれまでずっと一緒に頑張ってきた仲間として、言ってるんだよ？」
深「俺ら、さ。確かに１年後輩だけど…でも、もう15年も一緒にいるんだぜ？今更何を遠慮すんだよ。」
阿「一人で抱えこまないでよ。」
真剣な二人の目が、私を射抜く。
「っっ…」
押し込めた涙が、また私の意に反して溢れ出ていく。
深「俺に、あやってたのはなんで？」
「…あべちゃ…ふっか、ごめんね」
深「ほら、また謝った。なんで？」
「ふっかが、SnowManのこと、何が何でも守りたいって思ってるのわかってるのに…私が足ひっぱってる。私がなんにもないから、きっとデビューもさせてもらえなくて、３人の加入も…私が力が足りないから必要で…ごめん…ごめんね」
深「なんでそう思うんだよ」
「私には何もなかったの…もう、全部やめたい…」
阿「Aは、ここまで来て全部捨てて逃げるの？そんなこと、できるの？」
阿部ちゃんの視線が、厳しくなった。
「何にもない私に何ができるの？」
阿「お前がここまでやってきた気持ちは、そんなもんだったってこと？今までの苦しみも、つらさも！全部何のためにやってきたんだよ！その苦しさやつらさを乗り越えてたくさんの笑顔に出会って…うれしさも達成感も一緒に感じてきただろ！」
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Orin(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいです！書く活力になるのでもっと頑張りますね！！ (2020年3月17日 11時) (
レス) id: 02ec94d645 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでとです最近コロナウイルス流行ってるみたいなので気を付けて更新大変だと思いますが更新頑張ってくださいね (2020年3月16日 8時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Orin | 作成日時：2020年3月15日 19時
