中間家の日常 (ページ6)

今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:9,385 hit

5 ページ6

照「そうやなぁ。助けてとかしんどいとかがよー言えへんのやろうなとは思うかな。甘えるのも下手くそやし。自傷する事で気を引こうとしてる部分がないとは言いきれへん気はする。でも俺らがそう思うだけで本人はすっごいしんどくて助けて欲しいんやと思う。俺はやで。」

淳「俺も照史と同じ意見かな。それにはよ病院連れていかんとさ。俺らもどうしたらいいかわからへんし。俺の気持ちもグレーゾーンなんは確かやな。やっぱり仕事でそういう子何人も見てきてるけどさ。やっぱり自分の妹がってなるとな。」

崇「みんなありがとう。そうやなぁ。俺らが気持ちしっかり持ってAに接してあげられるのが1番大事やもんな。無理やり病院連れていくのは心痛いけど今日連れていくわ。」

崇裕は少し切なそうにそう話してくれた。

でも俺はAの口から色々話を聞きたいと思った。

病院で知らん人に根掘り葉掘り聞かれるよりお兄ちゃんの方が話してくれるんちゃうかなって。

照「なぁ。俺ちょっとAと二人で話したいんやけどあかんかな？ちょっとでもなんか聞き出せたらなって。」

崇「ほなお願いしようかな。俺らはちょっとゆっくりさせてもらうわ。」

俺はAがいるソファーにそっと近づいてAに話しかけた。

照「A。落ち着いた？ちょっとお話したいんやけどいい？」

「何？どうせ怒るんでしょ？」

照「なんで？怒るようなことなんもないやろ？怒らへんよ。ちょっと心配でさ。何に悩んでてしんどいのか教えて欲しいなぁと思って。」

「別に悩んでないししんどくない。大丈夫。」

こんな時でも強がるんよな。

何がこうさせてしまったんやろ。

照「そんなことないと思うな。Aのここはしんどい言うてると思うで。だから切ってしまうんやろ？なにかいつもと違うなと思うこととか嫌やなって思うことなんでもいいから話して欲しいなぁ。もしお兄ちゃんたちが嫌な思いさせてるんやったら教えて？ちゃんと俺らも知りたいんよ。大事な妹なん忘れんといて欲しいなぁ。」

Aの顔を見てゆっくり話したんやけど目にいっぱい涙溜め込んで俯いて固まってしまった。

どうしたものか。

そっと3人の方を振り返ると困ったように俺らを見つめてる。