中間家の日常 (ページ12)

今日:6 hit、昨日:4 hit、合計:9,389 hit

11 ページ12

照「あんな。みんなにお願いがあるんやけど。今週の土日開けてて欲しい。というのもAの為に一緒に病院来てやって欲しいんよ。あかんかな？」

流「俺は大丈夫やけど何があったん？」

照「最近リスカが酷かったり癇癪が酷かったりしたやろ？それで本人と話して学校がしんどいことがわかったんよ。それでお兄ちゃんの施設に来てくれてる先生が見に来てくれて1回病院連れてきてってなってな。本人はみんなと行くなら行くって。頼まれてやってくれるか？」

望「可愛い妹のためやもん行くで。」

智「俺も大丈夫。」

ホンマに妹のこと大好きやねんな。

絶対みんなで守ろうな。

弟達と色々話してたらAがトコトコやってきた。

「お風呂入ってきていい？」

照「今しんどくない？お兄ちゃんなんかあったら心配やから着いてってもええ？」

「大丈夫だからいや。」

照「ほななんかあったら呼んでな。約束やで。」

お風呂場に送り出したけどめちゃくちゃ心配

洗面台の鏡割らへんやろうか。

とにかく心配で風呂場の前をウロウロ、

淳「どしたん？」

照「Aが風呂はいってんねん。鏡割らへんか心配で。」

淳「今日は特に荒れてるもんな。俺もここで待機するわ。後大毅も土日OKやって。そっちは？」

照「こっちも全員OK。明日朝イチで電話するわ。」

しばらく他愛ない話して待ってると脱衣場からガンガン音がしだした。

慌てて開けると鏡を必死に殴ってるA。

照「なにしてるの？痛いからやめよ？鏡割れたら大変なことなるからな。手貸して。」

「いやー。やめてー。」

照「しんどいな。大丈夫大丈夫。こっちおいで。」

バスタオルごと体を包み込んで洗面台から引き剥がす。

この子なりに色々葛藤してるんやろうな。

照「風邪ひかないように早く着替えよ。」

着替えを手伝ってあげて淳太くんと3人でリビングに戻る。

照「なんか飲むか？」

「いらない。もう寝る。」

スタスタと自分の部屋に戻って行った。

みんなで顔を見合わせてどうしたものかとため息がこぼれた。