桐山家 (ページ10)

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大毅side

どーも。

重岡大毅です。

突然の出来事から早くも2週間。

俺は正直まだ受け止めきられへんまま。

それでも照史が休んでる分働かんと。

いつもみたいにムードメーカーで居らんと。

いつものように淳太に絡みに行こうとしてんけど、何か神妙な顔して考え込んではるわ。

「じゅーんたくん。照史くんおらへんで寂しいん？それで悩んでるん？」

淳「そんなんちゃう。お前はほんまにいつでも底抜けに明るいヤツやな。天寧ちゃんの事でちょっと考え事してるだけや。」

「天寧ちゃんのこと？」

淳「明日で照史の親大阪に帰るんや。その時に天寧ちゃんを大阪に連れて帰るらしいんや。でもそれでえんかな思って。」

「え？天寧ちゃんを照史くんから離して育てるってこと？それはさすがに照史くんも反対するんちゃうん？」

淳「いや。照史もまだ現実を受け止めきられへんままで憔悴してるし、なにせ自分は父親失格やって思っとる。やから天寧ちゃんの為にも離れるのが正解やと思ってるんと違うか？まあ照史のオカンから聞いた話であれから会えてないんやけどな。」

「淳太くん。それはあかん。天寧ちゃんからお父さんまで奪うのは絶対あかん。俺らで何とかしよ？なあ？なんかいい作戦無いか考えよ？お願いやから。」

淳「そんなこと言うても俺らも仕事あるし。それに天寧ちゃん障害があるかもしれへんのやで。」

「だからやん。だから俺らが居らんと。だってジャニーズWESTはAと天寧ちゃんも含めてのジャニーズWESTやで。Aちゃんの事俺らもよく知ってるやん。やからそれを天寧ちゃんに教えてあげんと。お父さんまで奪うのは絶対あかん。」

俺はほかのメンバーも何とか説得して仕事終わりにみんなで照史くんの家に行く約束をつけることが出来た。

俺アホやからこんなことしか出来ひんけど、俺らの力で照史くんも天寧ちゃんも救いたいねん。