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「天寧ちゃん起こしてくるからあっためたりトースト焼いたりしといてー」

俺はすやすやと眠る姫の元へ。

「天寧ちゃん。おっきしよっか?」

「うーん。」

顔を枕にうずめながらも手は抱っこのポーズ

「兄ちゃん抱っこしてもええの?」

「ともくーん。」

「名前覚えてくれたん嬉しい。」

「めんしゃい。悪いこ。めんしゃい。」

「おっきできたやん。謝ることないで。智くんの名前まで呼んでくれて智くん嬉しいで。」

「ちあうの。めんしゃい」

何か必死に謝ってるけど何に対してかわからへん。

起こすのに手こずってたら流星がやってきた

流「天寧ちゃんおはよー。よー寝れた?」

「うーくんおはよー。めんしゃい。」

神「さっきからずっと謝ってんねんけど何に対してかわからへんのよ。」

流「天寧ちゃんなんかごめんねすることした?」

「した。」

流「何したん?流兄ちゃんに教えて?」

「ポイした。ご飯」

流「昨日神ちゃんのご飯捨てたこと謝ってるんか。偉いなぁ。自分から謝れたん。天寧ちゃんは賢いぞ。」

神「初めての人が作ったご飯怖かった?」

「うん」

神「これからさ、智くんがご飯作ること多くなると思うんな。今日の朝も作ってみたんやけど一緒に食べてくれへん?パパに教えて貰いながら作ったから天寧ちゃんの好きな物やと思うねん。それに嫌いなもの教えてくれたら工夫するし。変なもん入れたりはしてないから。安心して食べて。」

「お腹すいた」

神「夜も食べてないもんな。よしご飯食べに行こ。」

自分の足でスタスタとテーブルの元へ歩いていく天寧ちゃん。

自分の椅子をとおりすぎて淳太くんの所へ

淳「おはよー。よくねんね出来た?」

「おはよー。ご飯一緒」

淳「一緒に食べようか。ここ座り」

淳太の横に子供椅子をセットして濱ちゃんと照史はまだやけど一足先に朝ごはん。

「パパは?」

淳「ねんね。さみしい?」

「うん。でもみんな一緒。楽しい。」

ホンマに障害あるんやろうか。たしかに喋り方に違和感ある時もあるけど。

子供なんてこんなもんじゃないの?

一人で考えても仕方ないか。

流「神ちゃん考えてる事はLINEに送るこれ約束」

神「はいはい。でもご飯中は携帯禁止ですー」

なんだかんだと賑やかなご飯。

天寧ちゃんもチラチラ俺の顔色を伺いながらも朝ごはんを食べ進めてくれてる。

ほとんど食べ終える頃に泣き出しそうになった天寧

神「どうしたん?おかわりする?」

「ちあうの。牛さんのカップのデザートない」

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作者名:ks2m | 作成日時:2020年10月13日 13時

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