( K U R A Y A S U )

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「 はぁ ... 」



思わずため息が漏れる






電話で呼び出されて家を出たんが夜9時

今は11時半くらいやな 、





行かなければよかった 、


出先で喧嘩になって殴り殴られ

顔も体も傷だらけで






喧嘩するん痛いから嫌やねんけど 、


家出る前に 兄ちゃんに


『 こんな時間にどこ行くん！？ 』





って聞かれてんけど



「 黙れ糞兄貴 」

言うて出てきてもうてん





なのに傷だらけとかむっちゃダサいやん



はぁ 、寝てますように









出来るだけ音を立てないように家に入る



そーっとリビングに入ると





ソファには神妙な面持ちの兄ちゃん







あかん 、バレへんうちに部屋戻ろ



そう思って後ろ向くと





『 しょうた！？』



バレてもうた 、






そのまま無視して部屋に向かおうとすると


腕を引っ張られて兄ちゃんの方を向かされる






『 なんでこんな傷だらけなん！？』


『 外で何してきたんよ！』






俺の肩を掴む手が強い




「 ちょっと ... 喧嘩しただけや ... 」





呟くと次の瞬間頬に痛みが走った





「 っ .... ！」






『 何してんねん！！』




『 お前阿呆ちゃうか！？』






え 、兄ちゃん




なんで泣いてんねん 、

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