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紫耀 side
「おじゃましまーす」
「どうぞ。今日親遅いし誰もいないから気使わなくていいよ」
「紫燿先輩って、後輩の子らよく家に上げてるんですか?」
「まぁ、うん…」
「めっちゃいい先輩ですね!」
嘘。今まで誰も家に上げたことなんてない。
ましてやこんなあって間もない子と打ち解けたことも初めてだった。
「ここ、俺の部屋。どっか適当に座って」
「わ〜なんかシンプルで大人っすね」
「そうか?普通だけど」
「俺の部屋なんか…なんていうか…」
「散らかってんだろ?」
「なんで分かるんすか!」
「顔に書いてある(笑)」
「え〜!?それめっちゃはずいやつや〜///」
少し浅黒い廉の顔がみるみる赤くなっていくのを見て思わず笑みが漏れる。
素直な子なんだな。
純粋で汚れがなくて、だからどこか危なっかしくて…
「先輩こそ、何笑ってんすか〜。なんか考え事っすか(笑)」
「なんも考えてねーし」
「怪しいっすね〜(笑)」
「しょーもねーこと言ってないで、ほら、これ」
「あざっす!」
廉は俺が渡したオレンジジュースを一口、口に含むと、CDが置いてある棚に目をやった。
「紫燿先輩、このバンド好きなんすか?」
「うん、今一番気に入ってる」
「ガチっすか!俺もっす!」
「ホンマに?俺さ…」
俺は、一番お気に入りのアルバムを手に取り曲名が書いてある面を上に向けた。
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りこ(プロフ) - なかなか更新出来ず申し訳ございません。諸事情で更新が遅れることもこれからもあると思いますがよろしくお願いします。 (2019年5月6日 0時) (レス) id: 9ca33cad02 (このIDを非表示/違反報告)
深紅ティアラ(プロフ) - 更新まだですか? (2019年5月4日 10時) (レス) id: 2a69e5e52f (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - 深紅ティアラさんコメントありがとうございます!更新遅くなってごめんなさい。頑張りますのでもうしばらくお待ち下さいね! (2019年4月23日 21時) (レス) id: 9ca33cad02 (このIDを非表示/違反報告)
深紅ティアラ(プロフ) - 続き楽しみです! (2019年4月23日 9時) (レス) id: 2a69e5e52f (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - まゆさんコメントありがとうございます!キュンキュンしますか!嬉しいです!これからの展開どうするかハッキリ決めてないんですが最後まで生暖かく見守って下さいね。 (2019年3月15日 18時) (レス) id: 9ca33cad02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りこ | 作成日時:2019年2月15日 16時