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紫耀 side


結局、昨日の合コンもなんだかんだ理由付けて途中で抜け出してしまった。
あの浮ついた空気の中で、俺一人別の空間にいるみたいだった。
誰かに言い寄られても言葉が宙を舞ってすぐに消えてしまう。
俺って、どっかおかしいのかなってマジで自分が心配になる。


「は〜い!みんな聞いて〜今日、入部希望の1年生が見学に来てるからお手本になるように〜」


岸先輩の合図でみんな一旦練習の手を止める。
そういや、岸先輩の運命の子とやらはどんな子だったんだろ。


「紫耀!紫耀!」
「はい!」
「あの子だよ、昨日言ってた子」
「昨日って?」
「運命の子だよ、運命の子!」
「え?男しかいませんけど」
「紫耀〜、そんな細かいことどっちでも良くね?とにかく、俺はあの廉ちゃんすでに予約済みだから紫耀は手出すなよ」


岸先輩は、俺の頭グリグリして去ってった。
にしても、相手男?しかも予約済みって告ったわけ?
色々破天荒すぎて付いてけねー
俺がその“廉ちゃん”とやらに目線をやると、廉は俺を一瞥して軽く会釈してきた。
確かに、綺麗な顔してる。
惹きつけられるっつーか…
って俺、何ずっと見つめてんの?早く目逸らせ俺!


「紫耀先輩!」


俺が目を逸らせないでいたばっかりに、廉に捕まってしまった。


「てか、なんで俺の名前知ってんの?」
「紫耀先輩めっちゃ有名っすよ!外部生の俺の耳にも噂入ってきてましたもん」
「噂?」
「成績優秀、スポーツ万能、おまけにめっちゃイケメンの先輩が一個上にいるって」
「や、やめろって///」
「マジでちょっと見ただけっすけど、紫耀先輩の動き半端ないっすわ。俺には一生かかっても無理っす(笑)」


初対面なのに、良くしゃべる子だ。
一見大人びた子だったけど、綺麗な顔をくしゃくしゃにして笑う顔を見てるとやっぱりまだまだ子供だと感じてしまう。
こういうの母性本能くすぐるっていうんだっけ?
いや、俺に母性はないんだけどさ。


「そんなことないよ。俺だって最初からうまかったわけじゃないし…」
「ホンマっすか?」
「うん、廉も頑張れよ…」
「!?」


ヤベッ!俺何してんだろ ///
頭ポンとか少女漫画かよ!
てか、相手男だぞ!


「ご、ごめん///練習戻るわ!」


俺は、だんだん熱くなる顔が悟られないように急いで練習に戻った。

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りこ(プロフ) - なかなか更新出来ず申し訳ございません。諸事情で更新が遅れることもこれからもあると思いますがよろしくお願いします。 (2019年5月6日 0時) (レス) id: 9ca33cad02 (このIDを非表示/違反報告)
深紅ティアラ(プロフ) - 更新まだですか? (2019年5月4日 10時) (レス) id: 2a69e5e52f (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - 深紅ティアラさんコメントありがとうございます!更新遅くなってごめんなさい。頑張りますのでもうしばらくお待ち下さいね! (2019年4月23日 21時) (レス) id: 9ca33cad02 (このIDを非表示/違反報告)
深紅ティアラ(プロフ) - 続き楽しみです! (2019年4月23日 9時) (レス) id: 2a69e5e52f (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - まゆさんコメントありがとうございます!キュンキュンしますか!嬉しいです!これからの展開どうするかハッキリ決めてないんですが最後まで生暖かく見守って下さいね。 (2019年3月15日 18時) (レス) id: 9ca33cad02 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りこ | 作成日時:2019年2月15日 16時

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