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「廉…」
「違うんすよ、違うんす!分からないんすよ俺…」
「なにが?何が分からない?」
「岸先輩、めっちゃ優しくしてくれたのに俺、紫耀先輩とおると俺…」
“岸先輩”という名前が引き金になって廉の唇を俺のでふさいだ。
今は俺のことだけ見てよ、廉。
今日だけ、今だけでいいから。
「っ…」
軽く触れただけなのに、そこは異常なほど熱を帯びた。
「紫耀先輩…」
囁くような声で俺の名前を呼ぶと今度は廉の唇が不器用に俺のに押し付けられた。
ぎこちないキスがじりじりと俺の芯を熱くしていく。
「廉…俺がしてやるから…」
廉の唇を舌でそっと舐めるとそれにつられて唇が薄く開く。
俺も唇を少し開けてキスを深めるとお互いの舌先が絡み合う。
息継ぎするたびに廉の口からは甘い声が漏れ、それが俺の芯をさらに熱くしていく。
「んんッ」
苦しそうな廉の声にハッと我に返り唇を離すと、飲み込みきれなかった唾液を唇の端から垂らし、ハァハァと息を上げてる廉が映った。
「ごめん、がっつきすぎた」
そういうと、廉はフルフルと首を横に振る。
「嫌じゃなかった?大丈夫?」
「嫌なわけないっす…あの」
「ん?」
「キスって、初めてしたんすけど、ふわふわしてこんな気持ちいいんすね」
「そっか」
「紫耀先輩やからっすかね」
この子はこんなこと無意識で言うんだ。
敵わない。
廉には敵わない。
「欲しいんだ廉が」
もう隠しきれないよ。
俺は、
俺は、
「俺、廉が好きだ」
俺はそのまま廉をベッドに沈めた。
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りこ(プロフ) - なかなか更新出来ず申し訳ございません。諸事情で更新が遅れることもこれからもあると思いますがよろしくお願いします。 (2019年5月6日 0時) (レス) id: 9ca33cad02 (このIDを非表示/違反報告)
深紅ティアラ(プロフ) - 更新まだですか? (2019年5月4日 10時) (レス) id: 2a69e5e52f (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - 深紅ティアラさんコメントありがとうございます!更新遅くなってごめんなさい。頑張りますのでもうしばらくお待ち下さいね! (2019年4月23日 21時) (レス) id: 9ca33cad02 (このIDを非表示/違反報告)
深紅ティアラ(プロフ) - 続き楽しみです! (2019年4月23日 9時) (レス) id: 2a69e5e52f (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - まゆさんコメントありがとうございます!キュンキュンしますか!嬉しいです!これからの展開どうするかハッキリ決めてないんですが最後まで生暖かく見守って下さいね。 (2019年3月15日 18時) (レス) id: 9ca33cad02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りこ | 作成日時:2019年2月15日 16時