それいけ！KP高サッカー部

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「てか、大吾、なんで岸先輩とのデートの話聞いてこんの？」
「廉が言わんのに俺から詮索するのおかしいやろ」
「おかしないわ！どうやったって普通聞くやん親友やったら！」


ホンマに廉はかまってちゃんや。
そんなとこも可愛いからって甘やかしてる俺も俺なんやけどさ。


「分かった分かった。そんで？どうやったん、デートは」
「水族館行ってん」
「おお！めっちゃデートコースやん！楽しかった？」
「うん！めっちゃ魚いっぱい見れたしな！」
「いや魚はええねん…」


廉はこういうところど天然というか子供というか…


「魚やなくて、岸先輩はどうやった？」
「どうやったって？」
「岸先輩にキュンとしたとか、ド○○キしたとかないんかい！」
「そういうのよー分からん…」
「じゃあなかったってことやな？」
「でも、岸先輩めっちゃ優しかったで！多分下見とかもしてくれてたんやろなって思うし。待ち合わせ時間よりめっちゃ早く来て待っててくれたっぽいし」
「で、廉はそんな優しい岸先輩にキュンとしたん？」
「キュンとかそういうの分からんて！」
「廉は気づいてへんだけや」
「なにが？」
「なにがやないわ。紫燿先輩やん！」
「は？紫燿先輩？」


廉はしばらく眉間にシワ寄せて考えた後、急にハッと目見開いて…
かと思えば、ゆでダコみたいにみるみる顔が赤くなってきた。
なんやこの子見てるとめっちゃおもろい。


「何百面相やってんねん」
「急に紫燿先輩出てきたからびっくりしただけや///」
「びっくりしただけのわりに顔真っ赤やけど」
「もう！///」
「な、そういうことや」
「そういうことって？なぁ、なぁ！」
「うわ〜もう部活行かなアカンのちゃうん？じゃあな〜」
「大吾！なぁって！」


親友の俺が廉に言えることはここまでやわ。
後は自分でちゃんと答え出しや、廉…

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