貴方side ページ10
今日は、少し朝から日に浴びてしまったから薬を多めに飲んだ。
私の病気は、一日、決まった時間しか日に当たることが出来ない病気である。
特に朝起きてすぐに日に当たると病状が悪化してしまうらしく、そのため、いつも早朝に出勤している。
いつ死ぬか分からない状態で生活しているが、この芸能界の道へ進んだことに後悔はしていない。
私は、メンバーが好きだからこそ、今の仕事を続けられている。
ただ、メンバーから嫌われることが、私の仕事を続ける意味をなくしてしまう。
今日、部屋に戻ると、臣君と剛典の様子がおかしかった。
臣君は私に対してぎこちなかったし、剛典に話しかけると、
剛「何で俺に聞くんだよ、そんな相談、俺じゃなくて本人に聞けばいいじゃん。大好きで頼れる臣さんにさ」
冷たくあしらわれて、出て行った。
こんなことで、へこたれないはずの私だが.....
E「どうした、華淑」
いつのまにか、涙が流れていた。
N「どうしたの、誰に泣かされたの?」
こんなに情緒不安定な私ではないのに、涙が止まらなかった
『なんでっ、....なんで、剛典と臣君は私に冷たいの?私は、皆に、嫌われちゃったの?』
なんで、こんな状態になったんだろうと考えると、ふと思い出した....
薬の副作用で、ホルモンバランスが乱れるため情緒が不安定になると医者に言われたことを思い出した。
もう、後戻りはできないと諦め思ったことを全てぶちまけた。
『ねぇ、臣君、私の事....嫌い?』
臣「そんなことねぇよ」
『そんなの、噓でしょ!剛典だって、今日、冷たかったし、皆にとって、、私っ、てっ、いらない存在なの?』
N「華淑、どうしたんだよ。落ち着けよ」
皆の、声すら聞こえないくらい泣き、息も荒くなってきたことは、自分でも気づいたが、泣くのを止めようとすればするほど、感情が高ぶり、涙が止まらなくった。
健「これじゃ華淑が過呼吸になってしまうで」
直「俺は、岩ちゃんを捜してきます」
そう言って直己さんは出て行った。
臣「華淑!今日は、悪かったな。俺.....色々と、考え事をしていて、お前の事嫌いになったんじゃないから。悪かったな」
臣君に背中をさすってくれて、少しは落ち着いたが、まだ、涙は止まらなかった。
すると......
106人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:krump baby | 作成日時:2017年11月26日 22時