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剛典side ページ30

剛「じゃあ、どうしよっか」

他のメンバーが出ていった後に、沈黙を破ったのは俺の一言だった。


『どうする?昔のダンスみたいなのって…難しい』


華淑は仕事に対しては真面目すぎるほど、真剣に取り組んでくれることが幸いであった。


『じゃあ、昔、やったことのある曲で踊ってみたら何かつかめるかな?』

剛「昔の曲って…どの曲か入れてるのか?」

『…うん….結構、気に入ったからたまに聞いたりするけど』


驚いた。実は、俺も思い出の曲として入れているという現状に対して嬉しく感じた。

だが、不安要素も募った。

このダンスは昔の俺達であるかつ、自由に二人で踊ったことが背景であり、振りなどもなかったことが現状である。

そのような、現状の中で、華淑と息の合わない昔みたいなダンスができなかった場合、俺らには更なる壁ができるだろう。


そんな不安も募る中、曲が流れ始めた。


華淑とのダンスは始めはぎこちないものの、息の合うダンスが踊れるようになった。


俺達は、昔みたいには戻れない現状を突き付けられているが、俺らの手が触れた時、互いに必要な存在としているように感じた

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作者名:krump baby | 作成日時:2017年11月26日 22時

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