貴方side ページ21
〜回想〜
私が、大学生として飛び級した時、同じ学部でサークルも同じだった岩ちゃんとすぐに意気投合した。
私にとって剛典は、恋人でも、友達でも、お兄ちゃん的存在でもない、なんとも言葉で言い表すことは出来ないが、仲が良かった。
その時、剛典には彼女がいた。
その彼女と剛典は仲良しで、いつも幸せそうだった。
でも、その仲を壊してしまったのは、剛典の幸せを願っていた、私自身だった。
私は、ある日、車の衝突事故に巻き込まれた時の事だった。
剛典は、知り合いが少ない私のために、いつもお見舞いに来てくれていた。
その時は、とてもうれしかった。
でも、ある日、剛典が来た時、彼の顔はとても辛そうだった。
私が、どうしたのか聞いても
岩「華淑のせいじゃないから。」
その言葉しか、言ってくれなかった。
他の剛典と友人の人に問いただしたところ、剛典に彼女が辛くあったていたらしい
その時に、
女「私と、華淑ちゃん、どっちが大事なの?」
「あなたにとって、私は何?」
と言っていたらしい。
それを聞いて、私のせいだと思った。
その後、剛典に『ごめんね』と私は謝った。
すると、
岩「俺、別れちゃった」
と、涙を流しながら無理に笑おうとしていた。
私がいると、剛典は大事なものを失う。
そう思った私は、病気の事を打ち明けようと思っていた勇気もなくなり、剛典から、岩ちゃんと呼ぶようにし、適度な距離を保つことを心に決めた。
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作者名:krump baby | 作成日時:2017年11月26日 22時