諦めかけていた夢 (ページ19)

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広臣side ページ19

今日は、仕事帰りに整体に寄った帰りだった。

あたりは夕日が沈んだ直後だった。

家の近くに整体があった為、俺は歩いて帰っていた。

すると

『分かってますよー、今度の検診の時は、忘れずに行きます』

聞き覚えのある声がする方を見てみると....

そこには、薬らしきものがたくさん入った袋を持った華淑がいた。

広「華淑......」

俺と目が合った華淑は、焦りながらも袋を隠し、平気な顔で俺を見た。

『お疲れ、臣君は今日は仕事は、終わったの？』

さっき見たことは、無かったかのように俺に話しかけた

広「おう、午前だけだったから、整体に寄った帰りだよ。華淑は、今日は休みだったよな？」

『うん、今日は、久々に喉を傷めたみたいだったから病院に来てるの』

おい、嘘だろ。

お前が、毎月、この時期になると休みを取っていること知ってるんだよ。そうハッキリ言いたかったが言える勇気なんて、なく

広「なあ、華淑。何を隠してるんだ？」

そう真剣に言うと

華淑は、何か決心したように

『ねえ、臣君。これから、時間ある？』

この時、華淑の抱えてるものがこんなに大きくて、後悔するなんて知る由もなかった。