貴方side ページ17
今日は、せっかく、健ちゃんにたくさん愚痴を聞いてもらおうと思ってたのに結局、剛典のドラマのスタッフさんたちが飲み会をしていて、私は、監督さんに見つかってしまった。
久しぶりに、剛典に会えたと思ったのに、剛典は楽しそうに女性スタッフの皆さんと会話していて、凄く胸が苦しくて、イライラして仕方がなかった。
健ちゃんも、別の所へ行ってしまった。
何もすることのない私は、仕事をしようと思い、様々なスタッフの皆さんに挨拶をしていった。
女性スタッフは、俳優さんや剛典の所でかたまっていたので、男性スタッフばかりで、酔いが回っている方々からは、お酒をどんどん勧められた。
お酒は、苦手だったが、イライラした感情を抑えたい為に、私自身も、たくさん飲んでいた....
ス「ほら、どうぞ。華淑さん。」
そう言って、さし伸ばされた瓶にコップを近づけた時だった。
ガバッ
私の腕が、誰かに掴まれた
?「彼女、明日、早いみたいなので、俺が連れて帰ります」
聞き覚えのある声が、私の頭上で聞こえた
上を向くと、そこには剛典の顔があった
剛典はそう言って、私を引っ張って外へ連れて行った。
彼は、一向に私の腕を強く握ったままだった。
『痛いっ。ねえ、岩ちゃん。いい加減、話してよ』
そう告げたが、彼は、一向に私の方を振り向かず、まるで、怒っているかのように、足を止めなかった。
私の方が、怒りたいのに....
『ねえってば、』
大声で言ったら、ようやく立ち止まって腕を離してくれた。
剛「ねえ、何で、いたの?」
『なんでって、健ちゃんと飲みに行こうと思って連れてってもらったら、偶然、監督さんに会って捕まったんだよ』
剛「断ってもよかったじゃん」
『私は、スタッフの皆さんに挨拶をしていったの。仕事の延長をしていたようなものなの。ていうか、何で私の行動の事、岩ちゃんに言われなきゃいけないわけ?』
剛「華淑、お酒、苦手だろ?なのに、男性スタッフに、勧められたからって、飲みすぎだろ」
私は、彼の言葉で何かが切れたようだった。
『岩ちゃんには、関係ないでしょ!岩ちゃんだって、女性スタッフから囲まれて、満更じゃないみたいに、楽しく話してたじゃん。久しぶりに、岩ちゃんと会って、凄くうれしくて、それに、仕事が大変みたいで心配だったのに....これじゃ、私が馬鹿なことしてるみたいじゃん。先は、1人で帰れるから、もどったら?女性スタッフの所に』
そう言い放ち、私は帰路へと歩いた
106人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:krump baby | 作成日時:2017年11月26日 22時