諦めかけていた夢 (ページ15)

今日:4 hit、昨日:9 hit、合計:21,906 hit

健二郎side ページ15

監「どうぞ、どうぞ。好きな所に座ってね」

華淑は、岩ちゃんとは遠い席へと座った。

俺は、岩ちゃんの方を見ると、岩ちゃんは俺らの事を気づいていないようだった。

ある程度、時間が経つと
華淑は、お酒を持ち、スタッフさんへとあいさつ回りに行った。

『いつも、岩田がお世話になっております。三代目の華淑です。今後、機会がありましたら、宜しくお願い致します。また、岩田の事もよろしくお願いします。』

華淑は、律儀にスタッフ全員に挨拶に行く様子だったので、その間に、俺は岩ちゃんの所へ行った。

女「健二郎さん！お久しぶりです～」

女優さん、声のおかげで、岩ちゃんの俺の存在に気づいたようだった

岩ちゃんは、驚いた顔をし、俺に助けを求めているようだった。

他の女優さんの配慮のおかげで、俺は、岩ちゃんの隣に座ることができ、他の女優さんとも話しかけられないようにした

剛「ありがとうございます」

健「災難だったな」

剛「ていうか、何で、健二郎さんが、ここに居るのですか？」

健「華淑を連れて飲みに来たんだけど、監督につかまってしもうたんや」

岩ちゃんは、焦ったように、俺に尋ねてきた

剛「華淑は！華淑も一緒に来ているんですか？」

健「多分、スタッフの皆さんに挨拶に行ったと思うんやけど....」

そういうと、岩ちゃんは、周りを見渡し、華淑を見つけてすぐさま立って、華淑の方へと向かっ
た。

華淑の方を見ると、酒に酔ったスタッフさんに絡まれていた

互いに思いやる二人だが、その感情に両方とも気づいていないようだった

.