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剛典side ページ12

華淑があんなオープンなのを見たのは初めてだった。


医者からは、疲労も溜まりに溜まっていたらしくて、そのせいでも、あったと言われた。

俺は、今まで、ずっと華淑と活動してきた中で、こんな状態になるまで、気づかなかったことが一番の悔いだった。


『岩ちゃん、もう、帰ったら?仕事は?』


どんな時でも、自分のことではなく、皆のことを考えてくれている。ただ、それが、俺らには嬉しい反面、よく心配になる。

今回の件も、そうだ。
華淑は、いつも、練習して、暇さえあれば、作曲活動に励んでいる。
華淑は、天才的な才能を持っているが、それに、任せっきりだったかもしれない…

剛「今日の仕事はないから、一緒にいる…」

『大丈夫だよ、これから、仕事だし…心配しないで岩ちゃん』


あぁ、何でいつも、抱えていることを言ってくれないんだ…

華淑は、昔と少し変わった気がする。
表面上は、いつも通りだが、一緒に三代目に加入した時から、どこか壁があるように感じる…
はっきり分かるのは、俺の呼び名だ。
昔は、剛典と呼び捨てで、呼ばれていた。だが、今は岩ちゃんと皆と同じ呼び方で呼ばれている。

本当は、直接、何でも聞きたいが、それで、傷つくのが怖く、勇気を出して聞くことが出来ない。

『ねぇ…ねぇ、岩ちゃん?大丈夫?ぼーっとしてたけど』

剛「大丈夫だよ…今日は仕事は、休みにしてもらったから、充分休んで」


『わかった…』


そう言って、華淑は眠りについた。


なぁ、華淑…いつか、俺に話してくれる日が来るのか?

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設定タグ:岩田剛典 , 登坂広臣 , 三代目
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作者名:krump baby | 作成日時:2017年11月26日 22時

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