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your side
A「え？」
健人「風磨、Aちゃんにはそんな酷いことしなかったし、
Aちゃんと出会ってから事務所への出入りもなくなった。
風磨は代行彼氏のバイトを始める前から、
女の子をどこか手玉に取るようなことをすることが多くて。
それに、無計画の塊みたいなヤツなんだよ。
なのに、そんな風磨がちゃんとデートプラン考えて、
デート代も全部出して、
サプライズやプレゼントまでして。
代行彼氏もそれ以降全然やってないみたいだし。
きっと、Aちゃんが、風磨を変えたんだよ。」
そう…なのかな…。
健人「今だって、毎日、薔薇が届いてるんでしょ？
そんなマメなこと、
できるようなヤツじゃないんだって。
きっと風磨は、それくらいAちゃんのことが好きで、
少しでも忠誠心を示そうと、
アイツなりにやってるんだと思う。」
A「…」
健人「俺が…
最低な俺が…
こんなこと言えた義理じゃないってことはわかってるけど…
でも風磨のことだけは信じてあげてほしい。
俺のことは信じなくていい。
信じられなくて当然だと思う。
でも風磨のことは、お願いだから信じてあげて…。」
健人先輩…。
健人「俺もこんな風磨、久しぶりに見た。
幼なじみみたいなもんでさ。
前はそんな奴じゃなかったし、
ほんとに、根は良い奴なんだよ…。
どこかで男女関係を履き違えただけで。」
それは…わかってる。
本当に、心の底から悪い人は、
あんな優しい表情を浮かべるはずがないから。
健人「風磨の気持ちにこたえてくれなんて、
そんな贅沢なことは言わないから、
風磨がAちゃんにしてきたことや過ごした時間は
嘘じゃないってことだけ、信じてあげてほしい。」
必死に頭を下げる健人先輩。
A「わかり…ました…。
まだ今は気持ちに整理がつけられないですけど、
健人先輩の気持ちは、受け取りました。」
健人「ありがとう。」
そうして健人先輩と別れた。
・
家に帰ると郵便受けにはまた、真っ赤な薔薇の花。
それを花瓶にさし、じっと考えた。
どれくらいそうしていただろう。
気づくと朝になっていて、
のぼっていく太陽と共に、私の気持ちも決まった。
部屋を出て、郵便受けの前でじっと待つ。
いつ来るのかもわからない、
絶対に信じてはいけないあの人を待った。
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のえる - 風磨くんを変えた素敵な主人公と風磨くん、2人で幸せになる未来を想像して幸せな気持ちになしました。今回も素敵なお話ありがとうございました！ (2021年5月30日 15時) (
レス) id: 891e4b632c (このIDを非表示/違反報告)
紫のユニコーン(プロフ) - ゆうかさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(感涙)頑張ります！ (2019年5月15日 23時) (レス) id: a0d445945d (このIDを非表示/違反報告)
紫のユニコーン(プロフ) - ☆さん» ご指摘ありがとうございます！直しました！ (2019年5月15日 23時) (レス) id: a0d445945d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか - ものすご〜く面白かったです！紫のユニコーンさんの作品は全て面白いですよ！これからも頑張ってください！新しい作品楽しみにしています！ (2019年5月5日 21時) (レス) id: 016fab1cb5 (このIDを非表示/違反報告)
☆ - 04【なお嬉しかったんけど…。】→だけど の「だ」が抜けてるような気がします。 お話、面白かったです！ (2019年4月25日 19時) (レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫のユニコーン
| 作成日時：2019年2月3日 20時
