こたえ。 Fuma.K

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your side




健人「俺は、Aが好きなの。」









A「…え？」









健人はなにを言ってるの？









健人「俺に『２人で飯行こ』って言われたとき、

どうしてだろうとか思わなかった？

俺の気持ち、考えなかった？」


A「…」


正直、そんなこと考えてもみなかった。


ただ自分のことで精一杯で、


風磨のことしか考えられなくて、


健人のことを気にかける余裕なんてなかった。


そんな自分勝手な振る舞いの結果が、


今のこの状況なのかもしれない。


確かに健人との距離が縮まっていることを感じてドキドキしてた。









つい最近までは。









でも風磨とのことがあってから、


その気持ちはどこかへ置いてきてしまったみたい。


風磨はなんで怒ったのか、


風磨はどう思ってるのか、


そんなことばかりを気にしていた。









A「ごめん…

私、自分のことばっかりで…

正直考えてなかった。」


健人「……………………………………そっか。

ごめんな。変なこと言い出して。」


健人は飲み物を一口含み、


それを飲み込むと


健人「で、風磨がどうしたの？」


って。


まるで、飲み物と一緒に


自分の言葉や気持ちも飲み込んだみたいだった。


自分のことだけで精一杯で


健人のことを気にかけてあげられない私と、


自分の気持ちを押し殺して私を気にかけてくれる健人。


本当になんだか申し訳なくて。


A「ううん。なんでもない。

話題がなかったからなんとなく風磨の話しただけ…」


嘘をついた。


健人「そっか。。。」


健人も腑に落ちていないみたいだったけど、


それ以上はなにも聞いてこなかった。


これも健人の気遣いからだろう。









その後はなんとなく気まづくて、


少しして帰ることになった。


健人「じゃあ…な。

今日俺が言ったことは気にすんな。」


A「いや…でも…」


健人「またあの４人で遊ぼうぜ！

次どこ行くか考えとけよ〜。」


から元気にそう言い残して、


健人はスタスタと駅へ向かって行った。


いつもなら駅まで一緒に向かい、


改札前で解散するのに。。。


やっぱり健人にも余裕がないんだろう。


その原因は、私。


本当に自分で自分が嫌になる。


A「健人、ごめんね…」


寂しげなその背中に、


聞こえるはずもないのにそう呟いた。

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