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your side


その日以来、


風磨くんは毎回のように


居残り練習に付き合ってくれるようになった。









ある日、


いつものように居残り練習を終え、


帰ろうとした時、


風磨「じゃ、帰るか。」


そう言って


いつものように車の鍵を取り出した風磨くん。


だけど、


一瞬考え込み、すぐに鍵をしまってしまった。


風磨「やっぱやめた。」


A「?」


風磨「俺も電車で帰る。」


A「え?」


風磨「そのほうが、

Aといれる時間が長くなるじゃん?」


そう言って微笑みかける風磨くん。


その言葉に、その笑顔に、思わずキュンとする。









いつもと同じはずの電車も、


風磨くんがいるだけで素敵なものに思えたし、


いつもの歩き慣れた帰り道も、特別に感じた。









さりげなく車道側を歩いてくれる風磨くん。


自転車が来ると、


そっと私を引き寄せてくれる風磨くん。


視線が重なると、


慌てたように逸らす風磨くん。


一つ一つの仕草が愛おしく感じた。









A「わざわざ送ってくださって…

ありがとうございました。」


風磨「別に。俺の気が向いただけ。

明日も、頑張ろうな。」


A「はい!」


素直じゃないけど


風磨くんなりの優しさが見える言葉の数々。


A「さよなら。」


風磨「ん。じゃあな。」


そう言うと風磨くんは元来た道を戻っていく。


風磨くんがどこに住んでいるのか、


詳しいことを知っているわけではないけど、


たぶん逆方面だよね。


最寄り駅だって絶対違うだろうし。。。


それなのに駅どころか、


わざわざ家まで送ってくれて。


そう思うと、またキュッと胸が締め付けられる。









好きになっちゃダメ。


恋をしたらダメ。


頭の中では痛いほどわかってる。


それを条件に働かせてもらえてる。


風磨くんが私に向けてくれる優しさは、


その絶対条件の上に成り立っている。


勘違いしちゃダメ…。


わかってるのに。。。


なのに、


私の中で大きくなっていく想い。


風磨くんという存在が、


私を乱していく。。。









その夜、私は自分なりに考えた。


今までこんなに考え事をしたことはないんじゃないかってくらい。









そしてついに、私はある決心した。


決心をしなくてはならなかったんだ。。。

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設定タグ:SexyZone , 菊池風磨 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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紫のユニコーン(プロフ) - 夏さん» 修正させていただきました。教えてくださってありがとうございます。 (2016年12月17日 20時) (レス) id: a0d445945d (このIDを非表示/違反報告)
- 03【すぐにに着いてしまった。】→「に」1つ多い、 08【第2日曜日だからの休診日なんだけど】→「の」いらない と思います。 (2016年12月17日 17時) (レス) id: 21ce86efc4 (このIDを非表示/違反報告)
紫のユニコーン(プロフ) - りなさん» うわぁぁぁ!ほんとですか!?そのお言葉は本当に嬉しいです(感涙)ありがとうございます!私なりに頑張ります!!! (2016年9月22日 23時) (レス) id: e35a3a508f (このIDを非表示/違反報告)
りな - 続編苦手って言ってるけど、私はすごく面白いと思います!これからも頑張ってください! (2016年9月22日 0時) (レス) id: 2e8a67748c (このIDを非表示/違反報告)
紫のユニコーン(プロフ) - RIKOさん» ありがとうございます!続編も頑張るので是非読んでください! (2016年9月9日 21時) (レス) id: 5eccef3faf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫のユニコーン | 作成日時:2016年7月31日 23時

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