絶対ルール。 Fuma.K

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your side


練習が終わると帰る支度。


私が着替えてスタッフルームを出ると、


そこには私服姿の風磨くん。


いつも私が帰るときは、


まだ風磨くんは色々と作業してるから、


私服姿は初めて見た。


当たり前だけど、


診療中はナースウェアきちっと着こなしてる。


でも私服はダボっと着崩してて、


いつもとは違う印象。


そんな姿にもときめいてしまうほど、


私は重症らしい。。。









風磨「じゃ、帰るか。」


A「はい。ありがとうございました。」


風磨「待って。送ってく。」


そう言って車の鍵を取り出す風磨くん。


A「いや、いいですよ！大丈夫です！」


居残り練習に付き合ってもらった上に


送ってもらうとか申し訳なさすぎて。。。


風磨「夜、女が１人でふらつくとか絶対ダメ。」


A「いや、でも...」


風磨「ごちゃごちゃ言うな。」


結構風磨くんに送ってもらうことに。


前回は後部座席に乗ったから、


今回も後ろへ乗り込もうとすると


風磨「なに？なんでそっち座るの？」


A「いや...なんとなく...前回そうだったので...」


風磨「今日は中島いないんだから

前座ればいいじゃん。」


A「あ…じゃあ…そうします。。。」


男の人の車で助手席とか変に緊張する。。。


風磨「とりあえず、お前の最寄り駅行くわ。

３駅先っしょ？」


A「はい。お願いします。」


走り始めると沈黙が続く車内。


それでも不思議と気まずさはなくて、


むしろ安心感があって。


最寄り駅に着くいてからは、


私が道を説明して家まで送ってもらった。


A「ありがとうございました。」


風磨「お疲れ。」


A「お疲れ様です。」


そう言って別れた。


なんてことのない会話一つ一つに


喜びを感じている自分に、


私は気づかないフリをしていた。。。

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