特別なR ②【rtrt】 (ページ7)

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24 約束ページ7

キヨから告白されてから1日が経った。

今日は土曜日なので、外で絵を売っていると上から声がかかった。

見上げてみるとそこにはレトルトくんとキヨがいた。

私は、やっぱりキヨの事を意識してしまっていたけど、キヨは告白する前みたいに接してくれて、いつの間にか意識する自分はいなくなっていた。

「A～、なんか久しぶりやな、1日会えないってなるとこんなにも久しぶりに感じるんやな。」

「そうだね。」

そっか、レトルトくんはキヨが私に告白したこと知らないんだ。

キヨはなんて言ってレトルトくんが私に連絡しないようにしたんだろう。……って、今はそんな事考える時じゃないか。

私はそう思って頭をぶんぶんと振る。

すると、レトルトくんが口を開いた。

「そや、A、今日は俺と一緒に帰ろ。」

「えっ？」

「だって、この前変な男に絡まれたんやろ？」

「ま、まぁ…。」

「やったら、俺と一緒に帰った方が安全やろ。Aに怖い思いして欲しくないし…。」

「で、でも…。」

レトルトくんに悪いと思って否定すると、キヨが口を開いた。

「そうだぜA、レトさんに守ってもらえよ。」

それを聞いて、キヨを見上げると、キヨは私に下手くそなウインクをして見せた。

私はそれに頷く。

「そ、それじゃあ、レトルトくんがいいなら、一緒に帰ろっ。」

「おう！」

という事で、絵の売り出しが終わる頃、連絡すれば来てくれることになった。

キヨ、ありがとう。

私は心の中でそう呟いた。