特別なR ②【rtrt】 (ページ4)

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23 キヨページ4

あれからまた少し時間が経って、1週間に1度のお休みの日になった。

いつも通り早く起きると、案の定ラインがきた。

だけど、メッセージの送り主はレトルトくんからではなくキヨからだった。

いつもはレトルトくんからなので少し意外だった。

送られてきたメッセージには、

キヨ今日はレトさん家じゃなくて俺ん家で遊ぶことになった

Aも来る?

と書かれていた。

私は、

Aもちろん!

と返事をしてキヨの家に向かう準備をした。

どうして今日はキヨの家なんだろう、と疑問に思ったが、レトルトくんの家には無いゲーム機で遊ぶのかもしれないと思い、疑問は一瞬で吹き飛んだ。

そして、準備を済ませると、早速キヨの家に向かった。

キヨの家に着くと、ピンポーンとインターホンを鳴らす。

すると、すぐにキヨが玄関の扉を開け、家の中に招いてくれた。

私は「おじゃましま～す。」と言いながら中に入る。

キヨの家はあまり来たことがないので慣れず、少し緊張してしまう。

リビングに行くと、レトルトくんの姿はなく、まだ来ていないみたいだった。

「レトルトくんもうちょっとで来るかな？」

「うん。さっき聞いてみたらもうちょっとで来るって。」

私が聞くと、キヨは直ぐにそう答えた。

「おっけー。」

言葉は軽いが、部屋に身体が慣れなくてぎこちなく座る、すると、キヨがそれを見て笑いながら言った。

「そんなに緊張しなくてもいいって。俺らの中なんだしさ。」

「う、うん。」

頷くもやっぱり緊張してしまう。

「で、でも、やっぱりもう少し居ないと緊張はほぐれないかも。」

苦笑いでそう言うと、キヨは、あっと何かを思い出したように立ち上がり、お茶が入ったコップを2つ持ってきた。

「こういうのあった方がいいだろ。」

そして、コトと机に置く。

「ありがとう。」

私はそう言ってお茶をすすった。

それから、世間話をしてレトルトくんが来るのを待ったが、レトルトくんはなかなか来なかった。

「レトルトくん遅いね。何してるのかなぁ。」

私がそう言うと、キヨは言いずらそうに口を開いた。

「実は…さ、今日レトさん来ないんだ。」

私はキヨが発した言葉を上手く理解できなかった。