特別なR ②【rtrt】 (ページ20)

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29 約束ページ20

1人になってスマホを手に取ると、私は早速レトルトくんにラインを送る。

A今飛鳥家に着いたよ

今のところ怒りは出さないようにしてるけど、やっぱりちょっと怒鳴りそうになるや

すると、暫くしてレトルトくんから返事が返ってくる。

レトルトお疲れ、A、頑張ってるんやな。怒鳴りそうになったときは、深呼吸やで、深呼吸

私は、レトルトくんの『頑張ってるんやな』という言葉で少し笑みが零れる。

私の頑張りを認めてくれる人。支えてくれる人。

レトルトくんが彼氏だと思うと心が踊る。

Aたぶん昼食まで私1人なんだぁ、レトルトくん今暇?

レトルトうん俺は暇やけど、お母さんは?

A仕事中

レトルトなんや可愛い娘が帰ってきたのに冷たいおかんやなぁー

A笑笑

仕方ないよ、昔っからだし。多分話は昼食時にするんだと思う

レトルトそうかー。じゃあそれまで俺と話しとろ

Aうん!

私はさっきの重い沈んだ心なんて忘れて、楽しくスマホに文字を打っていた。

レトルト俺、Aの彼氏なんやんなぁ

すると、急にレトルトくんからそんなメッセージが送られてきた。

Aそうやよ～

ドキドキしながら文字を打って、この嬉しさを噛み締める。

やっぱり私はレトルトくんじゃないと駄目なんだとより思った。

レトルトあ、Aの関西弁初めて聞いた

Aふふ～、レトルトくんの前なら関西弁も苦じゃないよ

レトルト嬉しいわー

A笑笑

そんな感じで私たちは、ずっとメッセージのやり取りをしていた。