検索窓
今日:8 hit、昨日:1 hit、合計:9,297 hit

22 救世主 ページ48

あの日、レトルトくんとキヨと私で遊んでから、よく3人で遊ぶようになった。


レトルトくんと2人きりで会っていた時ももちろん楽しかったが、キヨが加わることによって、2人きりで遊んでいた時よりも、レトルトくんの中のレトルトくんが見れるようで嬉しかった。


やっぱり、女性の私と2人きりよりも、同じ男性の、しかも仲の良い人といた方が表情は現れるものだ。


私だって同じ立場に置かれたらきっとそうだろう。


だけど、いつか遠慮という言葉がひとつも無いくらい仲良くなって、私一人でもレトルトくんを今のような表情にさせてみたいと思った。




そして、今日は絵を売り出す土曜日。


レトルトくんは今日も来てくれて、沢山お喋りをした。


でも、ここはあくまで外だから、そんなに長々と喋ってはいられない。


なぜならレトルトくんは有名ゲーム実況者だからだ。


変な噂を立てられて、レトルトくんに迷惑をかけるようなことになってしまったら私は責任を取る事が出来ない。


それを分かって、お互い短く楽しく時間を過ごした。


そして、夜10時頃。


そろそろ一通りも少なくなってきたので私は絵を片付ける。


そうしているとお腹の虫がぐぅ〜と鳴った。


(お腹すいたなぁ、晩御飯作るの面倒くさいし、今日は何か買って帰ろうかな。)


そう思い、私は一旦家に帰って荷物を置くと、財布を持ってコンビニに向かった。


コンビニに着くと今食べたいものを選んで会計を済ませる。


お腹がすいている時は見るもの全部食べたくなって、全部買ってしまいたくなる。


だけど、それは今だけで、少しお腹が満たされてくると、コンビニで選んでいた時にあれほど食べたかったものはそれほどでもなくなる。


だから私はその事を考えて、今1番食べたいものを選んだ。


だけど、めちゃくちゃ悩んだ。


めちゃくちゃ悩んで会計して、コンビニを出る。






「ねーねー、おねーさん、こんな夜にコンビニで晩御飯?」






すると、少し歩いたところで見知らぬ若い男3人に話しかけられた。


こんな事は初めてだが、私はそれを無視して歩き出す。






「ちょっとおねーさん?なんで無視すんの?どうせ帰っても暇なら俺らんとこ来ない?」






これが俗に言うナンパというやつか、初めてされたぞ。


私は何を言われても無視し続けようと歩き出す。






「ちょっとおねーさん。」






そうしていたら、一人の男に肩を掴まれた。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.1/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
17人がお気に入り
設定タグ:ゲーム実況者 , レトルト , キヨ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:シーチキン | 作成日時:2021年3月11日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。