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「ていうかレトさんが健康過ぎんだよ、どうやったら昼夜逆転せずに暮らせるんだ?」
「そんなん、夜に寝て朝に起きれば出来るやろ。」
(うん、確かに…。)
私はレトルトくんの言葉に心の中で頷く。
「1回狂っちまったらなかなか直せねぇーんだよ。レトさんも1回昼夜逆転したら分かるって。」
「いや、俺1回も昼夜逆転せぇへんから。…って、Aごめん、おいてけぼりやったな。」
「全然いいよ!清川さんとレトルトくんが喋ってるの見るのなんか面白いし。」
私がくすっと笑ってそう言うと、清川さんが口を開く。
「ていうか飛鳥さん、俺たぶん年下だし、キヨでいいですよ。俺が苗字でレトさんが名前呼びだとなんか違和感ありますし。」
「あぁ、確かに…。じゃあ、キヨさん?」
私がそう言うと清川さんはぶんぶんと首を横に振る。
「さんもいらないっすよ。」
「えぇっ!…そ、それじゃあキヨさんも私の事下の名前で呼んでくださいよ、じゃなきゃ違和感がすごいですし。」
「いいんですか?!」
「はい、もちろん。」
「それじゃあ、Aさん。」
「ふふっ、キヨさんもさん付けてるじゃないですか。」
「あ、ほんとですね笑」
「だんだん慣らしてけばいいんちゃう?」
レトルトくんがそう言って、私は頷く。
「そうだな!レトさんがいるから、きっと気づいたらタメ口で話してるかもっすね!」
「ふふっ、そうかもですね。」
そして、取り敢えずはキヨさん、Aさんとお互い呼ぶことになった。
「じゃあ今日何する?」
レトルトくんがそう言うと、キヨさんが口を開いた。
「ずっと前にやったさ、サイモンエアやんない?」
「サイモンエア?」
「ほら、あれ、光った順に手をかざしてくやつ。」
「あぁ!あれか!そう言えば俺ん家に置いてあったなぁ。」
私はなんの事か分からず、ただ2人の話を聞いていた。
「ちょっと探してくるわ!」
レトルトくんはそう言って立つとリビングを出ていった。
リビングではキヨさんと2人きりになってしまった。
なんだか気まずい…。
そう思っていると、キヨさんが言葉を発した。
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作者名:シーチキン | 作成日時:2021年3月11日 12時