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私はレトルトくんの持っているキャットフードを交互に見つめて唸る。
この2つの餌は最近品出ししたから覚えている。
確かこっちの餌は、なかなか痛まなくて沢山の味を味わえるかつ毛玉対応してくれるキャットフード、そしてこっちは美味しさは十分にあり、毛玉対応をして、健康維持が出来るキャットフード。
でも確か、前者のキャットフードはカロリーがかなり高かった気がする。
そう考え、私は心の中で頷き決めた。
「私はこっちの方がいいかな。」
私は、健康維持が出来るキャットフードを指さした。
「よっしゃ、ほんならこっちにするわ!」
レトルトくんはそう言うと、またキャットフード売り場へと戻って行く、そして、次は2つの玩具を持って戻ってきた。
「A〜!どっちの玩具がいいと思う!?」
「えっ!…ん〜。」
私はまた唸り、2つの玩具を交互に見つめる。
これも最近品出ししたから覚えている。
こっちの玩具は、飼い主が羽を振らなくても自動的に動いて、飼い主が遊んであげられなくても猫が楽しめる玩具。
そしてこっちは、ボタンを押すと赤いポインターが出る玩具。
どっちもいいけど、でも、前者の玩具は注意事項に、機械に挟まってしまうかもしれないって書いてあったから、安全性を考えると…。
私は決めると、ビシッと指をさした。
「こっち!…かな。」
私は赤いポインターが出る猫の玩具に指をさした。
「おっけ!ありがと!」
レトルトくんはそう言うと、また玩具の所に戻って行き、ひとつの玩具を返すと、私の所に来て言った。
「それじゃ買ってくるわ!」
「うん!」
私はレジへと向かうレトルトくんの背中を見つめた後、品出しに戻った。
そして、また暫く作業をしていると、トタトタと足音が聞こえ、そちらの方を見てみると、買い物袋を提げたレトルトくんが小走りで来ていた。
「買ってきた!」
子供のようにニコニコしているレトルトくんが可愛くて癒される。
「猫ちゃん喜ぶといいね!」
「せやな〜。」
レトルトくんはまた私の隣に来てしゃがむ。
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作者名:シーチキン | 作成日時:2021年3月11日 12時