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こんなに大きなマンションに入ったことがない私は、中に入るだけでも緊張してしまった。


そして、部屋番号を間違えないように何回も確認してからインターホンを鳴らす。



30秒くらいが経って玄関の扉が開く。





そこで現れたのは、マスクを着けた若い男の人だった。



さっきと同じようにサインを貰って注文品を渡すだけなのに、私はその場で固まってしまった。







どこか、その人に見覚えがあったのだ。







私はハッと我に返ると、急いでボールペンを渡した。




「あっ、すみません!サインをお願いします。」




私がそう言うと、その人は「大丈夫ですよ。」と優しく言った。



その優しい声は私の胸をすーっと通り過ぎていく。







どこかで聞いたことのある落ち着く声・・・。







サインを貰うと、注文品を渡して私はマンションを出た。



そして、気づけば車の中だった。



ぼーっとした頭から、だんだん現実に戻ってくる。


そこで、私は今の自分の行動の恐ろしさに気づいた。





(あぁ!どうしよう、どうしよう!なんか自分の世界入ってさっきの人の事見つめちゃったよ!絶対変な人って思われてるよね!?うわーっ最悪だぁー!)




頭をぐしゃぐしゃと掻きむしると、一旦今あったことは忘れて仕事に専念することにした。



そして、バイトが終わって、家で寝る時間になると先程の事を思い出して、また頭を掻きむしるのだった。

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設定タグ:ゲーム実況者 , レトルト , キヨ   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:シーチキン | 作成日時:2021年3月11日 12時

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