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A「ようやくちょっとだけ慣れてきたかも…！」
小南「って、もうボロボロじゃない！」
忍田「それにしても、トリオン体が馴染まないとはな…運動は苦手か？」
A「得意ではないですが、そこまででは…」
防衛任務の仕事を覚えるはずが、トリオン体に慣れるためにひたすら巡回ルートを回る羽目に。
お陰で巡回ルートは覚えられたし、トリオン体にも少しだけ慣れ、ひとまず跳びすぎずちゃんと着地ができるようにはなった。
A「すいません、こんなことに時間を割いてしまって…」
忍田「いや、これから多くの隊員を迎えるとなると、君のような者も出てくるだろう。むしろ、早い段階で知れて良かった。対策も講じやすいだろう」
小南「良い
A「サンプル…」
なんとも言い難い捉え方だが、結果オーライとなった。
忍田「…よし。 少し早いが、雨宮は先に戻れ。小南は交代が来る前に、手分けして見回る」
小南「了解！」
A「は…了解！」
結局、迅の予言したトリオン兵は来ることなく、初の防衛任務は終わった。
とはいえ、まともに動けなければ足手まといにしかならないので、トリオン兵と対峙する前にわかったのは幸いだったかもしれない…
A(うぅ、新たな課題ができてしまった…もう少しトリオン体で練習しなきゃ…それが終わったら対処と、
練習しながら帰ろうとかと思ったが、いくらトリオン体でも疲労は溜まるらしい。
人の目もあったら嫌なのもあり、1人反省会をしながら帰ることに。
A(………みんな、すごいな)
関われば関わるほど、そういうことについて理解はできるものの、考えは全く及ばない。
そんな中、同い年もいれば年下の桐絵でさえ、こんな中で生きてきたなんて…
感服すると同時に、一気にみんなが遠く感じた。
その時、
バチバチと電撃のような音がけたたましく鳴った。
＊
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作者名：氷水 | 作成日時：2024年1月6日 0時
