36 ページ1
忍田「基本的には
小南「最近は家の物を探すために、わざわざ危険区域に来る人もいるのよね…」
忍田「そのこともあって、今は人手が足りなくてな…だから、まず君には危険区域の巡回ルートを覚えてもらい、そういう人達の避難をしてもらう。トリオン兵との動きはそのあとだ」
A「はい…」(よかった、まだ戦わなくてもよさそう)
初の防衛任務。
緊張はしているものの、まだ戦わなくてもいいことにちょっとだけ安心する。
しかし、迅の予言もあるため気は抜けない。
向かいながら巡回と避難経路、そして対処を教わる。
…が、
A「うわああぁ！？」
小南「ちょっと、大丈夫！？」
A「……う、うん…」(生きてる…)
移動スピードだけでなく、屋根の上をひょいひょいと飛び越えて行く2人について行けず、距離が足りず屋根からずり落ちてしまう。
落下時は僅かな痛みのみで、無傷であることに違和感を感じる。
A(3階くらいの高さから落ちたのに…)
小南「…ねぇA、もしかしてまだトリオン体に慣れてないんじゃない？狙撃練習ってあんま動いたりしないし…」
忍田「ふむ…狙撃練習以外で、トリオン体で動いたことはあるか？」
A「い、いいえ…」
忍田「そうか。なら、慣れるのに少し時間がかかるだろう。トリオン体は運動能力が大幅に上がる分、生身での動きとは異なるからな」
A「え、そうなんですか？」
どうやらただ2人がすごいだけでなく、トリオン体もすごいらしい。
どうりでパルクールみたいなことができるわけだ…
小南「痛みはほとんど感じないし、トリオン以外のダメージも受けないわよ。あとは息切れもしないけど…とりあえず、他のは大体一緒よ！」
A「そうなんだ…でもなんか、落ち着かないなぁ…」
忍田「イメージと感覚を大事に動くといいだろう」
謎はひとつ解けたものの、謎が謎を呼んだため、私はそこで考えるのをやめて慣れることに専念することにした。
直後、今度は自分で屋根の上へ行こうとしてジャンプしたはいいものの、瓦礫に突っ込んだのは言うまでもない。
＊
迅「ブハッ！」
林道「お、どうした。なんか変なものでも視たか？」
迅「ゴホッゴホッ…いや、ちょっと平和な未来が…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 415人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：氷水 | 作成日時：2024年1月6日 0時
