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冴「昨日のことなんだけどさ…」
昼休み。
友達に呼び出されついて行った第一声に、どきっと心臓に悪い心音が私の中で響く。
冴「…昨日のあの人、誰？」
A「ど、どの人だろう…」
冴「ほら、あの…背が高くて、裾の長い黒い服着てて…」
A(まさか…人型近界民のこと…？)
話を聞いていく内に、昨日の人型近界民の姿が脳裏を過ぎる。
内心、焦るが慎重に話を聞いていく。
A「…ごめん、誰かわかんない…」
冴「あーもうっ！顔良くて優しく笑うけどちょっと疲れた顔してて、刀みたいなの携えてて、いつも一人で遅くまで街守ってる人だよっ！！！」
A「忍田さんかっ！！」
冴「他に誰がいるの！！？」
A「いや…う、うん、そうだね！」
冴「まぁいいわ…忍田さんね、わかった…」
声を張り上げ、これでもかと言わんばかりの特徴を言われ、ようやく誰か特定する。
人型近界民のことじゃなくて安心する一方、また新たな疑問がわくが…彼女のその表情にその答えがあった。
A「…今度遊びに来るついでに、お礼してみたら？」
冴「！！ そ、そうね！全然覚えてないけど、助けてもらったお礼くらいはしたほうがいいよね！」
A「ふふ」
思わず頬が緩み、温かい目で見ていると、私の反応が気に食わなかったようでこちらを鋭く睨む彼女。
冴「…そういうアンタはどうなのよ？」
A「へ？」
冴「さっきの移動教室のとき、随分と親しげだったじゃない？」
A「いや、あれは…ああいう性質というか…」
冴「同じクラスのボーダーの男子には口説かれてなかった？」
A「あーあれはああいう性格だから…」
冴「かわし方雑すぎでしょ」
「今度はお前の番だ」と言わんばかりに目を細め、こちらの方についてあれこれ聞いてくる冴ちゃん。
終まいには顔を近づけてズバッ、と聞いてくる。
冴「で、どっちが好きなの？」
A「そういうんじゃ…」
冴「それとも、ボーダーにいた人？歳上の方？歳下の方？」
A「恋愛から離れて！？」
冴「私的にはさっき一緒にいた人かな〜顔の傷全然気にしてないみたいだし」
もはや私の言葉は届かないため、半ば諦めて会話をする。
…でも確かに言われてみれば、包帯が取れたとき、顔の傷について一番反応が薄かったのは彼だ。
冴「あと、チャラい方は気をつけてね」
A「え、迅？なんで？」
冴「なんとなく、女の勘」
＊
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氷水(プロフ) - 海百合クラゲさん» はじめまして、嬉しいコメントありがとうございます！こういうの…っていったら難しいですが…こういう感じの夢小説少なかったのと、あまり推しを書いてる方がいなかったので書き始めました(笑)気が向いたときに見てやってください〜 (2022年8月2日 22時) (
レス) id: b2d8d7cb3b (このIDを非表示/違反報告)
海百合クラゲ(プロフ) - えー好き。こういうの待ってたわ。ありがたやありがたや〜。 (2022年8月2日 21時) (レス) @page23 id: a38a157b30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷水 | 作成日時：2022年6月27日 5時
