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目を疑った。



盾にするように近界民に捕まっている人は、間違いなく今日学校で会った彼女だった。





風間「知り合いか?」

A「友達です…今日久々に会っ…て、」





と、ここまで言って気づく。





___今日、迅は彼女を()ている。





A「まさか…、」

林藤「なるほどな、この子から近界民がいつ来るか視たわけだ」

A「…攫われたらどうなるんですか?」

林藤「その国によるが、基本的には捕虜か兵士にされる。…だが、中には実験体にしたり他国に売ったりする国もあるらしい」

A「……、」

風間「…悪辣だな」





その話を聞き、風間さんも眉をひそめる。





A(……もし、私が准とではなく、冴ちゃんと帰っていたら…)

ゆり「来たわ!(ゲート)発生!」

忍田『迅!』

迅『了解!トリガー解除、『風刃』起動!』

A「!!」

忍田『2人は周りからの掩護を断て、私が目標を足止めし、数が減ったところで人質を奪還する』

小南『了解!』

木崎『了解!』





(ゲート)と呼ばれる黒渦が出現したのを合図に、すばやく指示を出す忍田さんと、換装を解いて『風刃』を起動し斬撃を放つ迅。

攫った奴の周りを2人が相手し、人質を抱えた奴に容赦なく忍田さんが斬りかかっていく。



そして、ほんの一瞬、隙ができたところで、迅の放った斬撃が当たる。





A「当たった!けど…」

風間「落としきれていないな」





ギリギリで避けられたのか、深い傷は負うものの狙っていたであろう腕は落としきれず。

しかし、敵は人質を抱えて忍田さんと戦うのは無理と判断したのか、無作為に冴ちゃんを宙へと投げ出した。



落ちないよう急いで忍田さんが向かうも、その先に敵が待ち構える。





A「投げたんじゃない…!?」

迅『"視えてる"よ』





しかし、待ち構えていたのは敵だけでなく、迅も風刃を当てていく。



攫う腕をなくし、人質をとられた敵は(ゲート)へと逃げていく。





そして、最後の1人がこちらを振り向く。





近界民『___…』

A「…?」





しかし、言葉の意味はわからぬまま。



そして消えていった。





ゆり「反応消失!人型近界民、全員撤退したわ」

忍田『攫われた子も無事だ』

A「…!! 良かったぁ…」





近界民撤退と友達の無事に、安堵で全身の力が抜ける。


画面越しの友達をもう一度見ては、私は大きく息を吐いた。



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氷水(プロフ) - 海百合クラゲさん» はじめまして、嬉しいコメントありがとうございます!こういうの…っていったら難しいですが…こういう感じの夢小説少なかったのと、あまり推しを書いてる方がいなかったので書き始めました(笑)気が向いたときに見てやってください〜 (2022年8月2日 22時) (レス) id: b2d8d7cb3b (このIDを非表示/違反報告)
海百合クラゲ(プロフ) - えー好き。こういうの待ってたわ。ありがたやありがたや〜。 (2022年8月2日 21時) (レス) @page23 id: a38a157b30 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氷水 | 作成日時:2022年6月27日 5時

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