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「女の子?」
「なんで女の子が、」
「社長、ナムジャグループじゃ無かったんですか?」
「いや、紅一点としていれようと思う。」
「実力は!?」
「紅一点だって?」
「ハッ…」
反応は様々だった。もちろん初耳の私は開いた口が塞がらないまま社長を見つめる。
それを見たのか、彼らも「なんだこいつも初耳か」みたいな反応をして私を責めてくる気配は無い。
「…僕の意見に異議があるのかい?」
「あります!女の子がこのグループの動線についていけるわけがない!怪我します!」
目の細い彼、クォン・スニョンと言ったか。
彼は少し私のことを心配しているようだった。
私からしたら何も心配は要らないけれど。
「筋肉もついていない細身の女の子なのに、こんなゴリラたちの踊りについていけませんよ!」
「お前何言ってんだ!!!」
「誰がゴリラだ!!!」
『…ふふ、』
「………………………」
ゴリラのノリでつい笑ってしまった、笑顔を見られたのだ。
スニョン氏も、他9名も固まってしまい何を話せばいいか分からず、
『あ、ご、ごめんなさい、、』
と謝るしか出来なかった。
社長に連れられそのまま部屋を出たあと、あと2ヶ月は絶対安静にして休まなくちゃ練習も出来ないからと休むよう言われた。
きっと彼らには嫌な印象を与えてしまったのだろうな。
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱
練習室
社長たちが出ていったあとの残された10人は
hs「見た!?あの笑顔!!!!」
sc「お前勇気出して良かったじゃん」
wn「ゴリラとか言ったの許さないけどな」
hs「ウォヌ〜 泣 ごめんてぇ」
vn「…Beautiful Girl」
dn「彼女、すごい可愛らしい方でしたね」
sg「小鳥みたいな声してたね」
dk「ね、綺麗な声だった」
wz「…紅一点ね、…」
mg「ウジヒョン?どうしたんですか?」
触れてしまったら溶けて消える雪のように透明な肌
根元から生えているミルクティーカラーの細く長い髪
暗い海の中でも輝くサファイアのようなブルーの瞳
韓国にはいないような彫りの深い彫刻顔
しまいには小鳥がさえずったようなか弱い声
彼らを堕とすには充分な要素であり、
全員が一目見て恋に落ちていたなんて本人たち以外は知らなかった。
hs「…俺のにしよ」
dn「仲良くなれたらいいな、」
特に虎の彼と末っ子の彼は狙いを定めたようだった。
後にこのエピソードはカラットに伝わり、更にファンが増えたのだとか。
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作者名:輝夜 | 作成日時:2023年4月2日 16時