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「あぁ、Aさん、ちゃんと来てくれたんですね。」
『……体力トレーニングを組んでくれるって言っていたじゃないですか』
「うん、体力トレーニングですよ。だから一緒に考えましょうね」
そう言って私の体をするりと触ってくる。
まだ11歳の体だから色っぽくも何ともないのに、気持ち悪い。
でもそう言うと逆上されたりするから何も言わない。
それが一番、私さえ我慢すればいい、それだけ。
「震えてるの?可愛いね」
『貴方、10代前半の子供になんか手を出してタダで済むと思ってるんですか?』
「いや?お前が黙ってればいいことだし、な?」
『……嫌です』
「は?」
『私、黙ってるなんてしません。社長に伝えます。貴方がスタッフにも手を出していることは承知ですし、証拠もあります。』
「ッ、んなことできるとでも!?」
『できます、だって』
「うるさいッッッ!!!黙ってればいいって言ってんだろ!!」
ダンッ
ジリジリと壁に追いやられていると思ったら、次は思いっきり壁を叩かれる。
ビリッと服も破られ、成長途中であろう体が顕になる。
頭の中が真っ白になる。
今何をされた?服を破られた?
呆気に取られていると手首を掴まれ、抵抗できないようにされる。
まさか会社の中でこんなことするやつが居るなんて誰も思わない。でも、まさに今されていることは犯罪だ。
『ッ、離して』
「お前の貞操を奪ったら、お前1人デビューできなくなるしアイツらにも迷惑かかるだろうなぁ?」
瞬時、彼らに迷惑がかかると言われ動揺してしまった、力が弱まったのを見かねて下着を取られてしまった。
弱みを見せてしまった。やられた、ミスだ。
『離せ!』
「そんな口聞いていいのか?あいつらがデビュー出来なくていいのか?」
『お前なんかに彼らを傷つける資格なんかない!』
「なら黙って従うしかないよな?わかるだろ?」
私がこんなことされてると知ったら、これが世間に知られたら彼らはどうなる?
成すすべがなかった、たかが12年しか生きてきていない女が黙るには十分だった。
そのままされるがまま好きなだけ触られ、好きなだけ嬲られた。もちろん、暴力も。
本番をされていないし、入れられた訳でもないけれど私の体が、心が真っ暗になるには十分の出来事だった。
「あー……すっきりした。もっと大きくなったら本番させてね、Aちゃん」
そう言って部屋を出た男に殺意を抱くには時間はかからなかった。
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作者名:輝夜 | 作成日時:2023年4月2日 16時