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いらっしゃいませー by.店員さん ページ4

「行きましょうか」



そう言って彼は私に手を差し伸べてくれる

私はその手をとって握る



『えぇ!』



そして歩き出す

彼は何気なく歩幅を合わせてくれたり、車道側を歩いたりしている

私は彼のそんな優しさに惚れたのだ

多分、私が一番惚れているのは彼が持っている正義感だろうか

まぁ、私は健悟さんの全てを愛している

良いところも悪いところも...

彼もまた、私を愛してくれる

もちろんヲタクなところも含めて



「本当にいつものbarじゃなくていいんですか?」



『いいのよ
たまにはbarじゃなくて居酒屋で健悟さんと飲みたいの』



「そうですか」



彼は嬉しそうにしている



『でも、合わなかったら家で飲み直しましょう?
明日は休日ですもの』



「そうでしたね」



少し歩いたら馴染みの居酒屋に着いた

このお店は他の居酒屋と違って綺麗で騒がしくないのだ

私はお店の引き戸を開ける



「いらっしゃいませー
何名様ですか?」



「2名で」



私達が案内されたのは奥の方のテーブル席だ



『何飲む?』



私はメニュー表を彼に見せながら聞く



「!!
居酒屋なのにワインがあるんですね」



そう、この居酒屋にはなんとワインがあるのだ



『そうなのよ
珍しいでしょう?』



「そうですね
では、ワインにします」



『ん〜
どうしようかしら...』



すぐに決まったため店員さんを呼ぶ



『ワインと焼酎をください』



「かしこまりました!少々お待ちください!」



迷った挙句、焼酎にした



「焼酎にしたんですね」



『えぇ、久しぶりに飲みたくなっちゃって』



「いつもは洋酒ですからね
そういえば咲耶」



『?』



「髪留め外さないんですか?」



『あっ...
忘れてたわ、ありがとう』



私は髪をまとめていた髪留めを外す

いつも仕事の時はまとめているのだが健悟さんと外食に行ったり、家に帰ると外していた



「お待たせしました〜
ワインと焼酎です」



店員さんはワインと焼酎を置いて去っていく



「『乾杯』」



私は焼酎で、彼はワインで乾杯した

それから私達はいろんな話をしていた

もちろん、アニメ関係以外の話だよ?



「あれ?
さくちゃん!?」



いきなり聞いたことのある声が横から聞こえてきた

私が横を見るとWデート中の四人がいた



『あら、偶然ね』



「本当に偶然だね!!
さくちゃん」

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作者名:妖怪アパート大好き | 作成日時:2017年1月30日 17時

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