年上彼女は夜の蝶 (ページ2)

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織「皇輝くん、この人見張ってて。俺着替えてくるから。」

川「え、分かった、、」

どうせこの人のことだから、昼過ぎまで飲んでて、とりあえず家帰ってシャワー浴びて直行してきたんだろうな。

チケット当たったって喜んでたし。

当たらなくても渡すつもりだったけど、いくらでも積みそうだから当たってよかった。

織「お待たせ。皇輝くんありがとう。」

川「とりあえず、何も起こってない。」

『お、いつもの尚大になったね！』

織「この人多分付き合いで昼まで飲んでて、酒抜けきってないから、先連れて帰るわ。」

『なんで分かるの？おうち帰ってシャワー浴びたし着替えたのに、、、。』

織「前にもあったから。無理してこなくていいのに。」

『来たかったの！』

ぶー、とシラフの時は絶対そんなことはしない顔をする。

黒「もうちょい優しくしてやれよー」

そうだそうだー！

と言いたげに頷く数名。

織「こんなに手のやける年上の彼女いる？」

「「彼女？！」」

『言っちゃった。そういうことなので、竜生くんのお誘いはお断りします。』

お誘い？

皇輝くん見張っててくれたんじゃないの？

ジロっと皇輝くんを見る。

皇「会話くらいいいかなって。」

はぁ。

大きなため息をする。

『ごめんね？』

目をうるうるさせて、しゅんとする彼女に何も言えなくなった。

外野も騒いでるし。

織「とにかく、帰ろうか。みんなお疲れ様。」

彼女の手を引っ張って楽屋を出る。