94.飛び込んで ページ44
「あ!」
勢いでお土産投げちゃったけど、壊れてたらどうしよう…!
近付いた分一歩下がり、くるりと方向転換をした
良かった、壊れてないみたいだ
「大丈夫だ、ったよ…」
Aに見せると、「そんなに一杯あるの!? 」と近寄ってきた
振り返った瞬間、Aが酷く悲しそうに見えたのだが…今は普通に俺の隣で楽しそうにお土産を並べている
もしや、きゅひょんからの電話を勝手に切ったから?
考えてみれば、最低な事をしたよな…
謝らなきゃ
「あの、ごめん…」
「へ?何が? 」
「電話…切ったから」
「ああ!逆に助かったかも。ふふふ」
どうやら違うらしい
じゃあ、さっきの表情は…?
「わあ!可愛い〜」
今は笑ってくれているから…気にしないでもいいか
「これは?」
「よくわかんないけど願いを叶える神様だって。Aみたいだと思ったから」
「似てる? 」
「うん」
「そっかぁ〜、願いが叶うのかぁ」
Aはテーブルにそれを大事そうにそっと置いた
俺はこのAに似た神様を信じる
願いを叶えてくれるって信じてる
「あのさ」
「ん?」
「聞いてほしいんだ」
小首を傾げるAを真剣に見つめる
Aは姿勢を正して俺と向き合った
上手く話す自信はないけど、俺の気持ちを受け止めてほしい
口に溜まった唾を飲み込めば、大袈裟にゴクリと音がした
「今日、ドラマの挿入歌のレコーディングをしてきたんだ。
そのドラマ、あ、医療ドラマなんだけど、俺の歌は医療とは関係なくて…。
主人公が医者を目指すキッカケの回想シーンで使われるんだって」
ああ、Aが待ってる
早く、早く伝えないと
「それで、歌が…歌詞がすごい共感できたんだよな。
伝えなきゃ、伝わらなきゃ、後悔してからじゃ遅いんだって、歌詞で…。
俺も、そうだと思って。
ずっとAに言いたい事があったから」
伏せていた顔を上げて、Aの目を見る
言わなきゃ…!
「好き、っ!」
やっとの思いで気持ちを告げられたのに、言い切る前に、Aが胸に飛び込んできた
ラッキーアイテム
革ベルト
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じょすぺ(プロフ) - るーいさん» ありがとうございます!まだほかの作品も書いてるのでよかったら読んでみてください♪ (2014年12月19日 6時) (レス) id: 1ae1aca594 (このIDを非表示/違反報告)
るーい - すごく楽しくキュンキュンしながらみてました~最高です(o^−^o) (2014年12月18日 2時) (レス) id: 1daa9b3578 (このIDを非表示/違反報告)
josp - さつきさま 「しょぼーん」って実際に言ってるいぇそんさんがパボでしょ?(^^) 私はお尻フェチ(笑 (2011年1月17日 13時) (携帯から) (レス) id: 00aad8e2be (このIDを非表示/違反報告)
さつき - 気づきましたよ(笑)エッって思って何回も読み返しました(^^ゞ…お尻をフリフリするイェソンかわいい♪花束くれるなんて(〃▽〃)素敵!最後の「しょぼーん」がイイ(*≧m≦*) (2011年1月14日 17時) (携帯から) (レス) id: fd952532e0 (このIDを非表示/違反報告)
josp - さつきさま 言い間違い気付いてもらえてヨカッタ!誤解はしないんですよーふふふ (2011年1月14日 8時) (携帯から) (レス) id: 00aad8e2be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:josp | 作成日時:2010年12月16日 19時