SJ 草食Ｋ？Ｒ？Ｙ！２

54.押し問答 ページ4

後は乾燥させてあーだこーだすると完成なんだって！
楽しみだな…
これがAの為に作ったって伝えたらどんな反応をするのだろうか
渡すシチュエーションも考えなきゃな
完成したのを貰ったその場であげるんじゃムードないし…
他にも何か渡すべき？
ムードか…ムード、と言えば！
夜景の素敵なレストランとかがいいんじゃね!?
シャンパンを傾ける２人俺はスッと小箱を差し出す「これは？」「開けてごらん」「まぁ！私に!?」「君の為に作ったんだ。世界でただ一つのAモデルだよ」「素敵…いぇそん様！私を貰って！」


「喜んでいただきましょう！」

「えっ！いぇそんさんまで…本当に頂けませんから！」


自分の頭の中にツッコミを入れると、Aに困り顔で見られた
そんなAはひちょる兄さんと何やら押し問答をしている


「俺が買うって言ってるんだ。お前は素直に受け取ればいいだけだろ」

「だからあげますって！お金は頂けません」

「友達にプレゼントしたいんだよ、タダってわけにはいかないだろ」

「でも…」


どうやらひちょる兄さんとAは一つのピアスを巡って言い合いをしているらしい


「オイいぇそん！Aを説得しろ！」

「いぇそんさん、私じゃなくてひちょるさんに言ってあげてください！」


ええー、俺にどうしろと
兄さんに逆らうと後が怖いけど俺はいつでもAの味方！でいたいし…


「きゅっひょーん!!ヘルプっ」


俺は逃げるを選択した
卑怯者だっていいじゃん、人間だもん
寝ているきゅひょんを揺り起こす
起きてっ起きてっ起きてっ起き


「やめーい！」

「きゅひょん大変なんだよぉ、カクカクシカジカでさぁ、なんとかしてよきゅひょえも〜ん！」


超不機嫌に起き上がったきゅひょんに、某アニメのいじめられっこの如く助けを求めた
話を聞き終えたきゅひょんは不敵に笑った


「俺に…解けない問題はない！」


短い距離をズンズン進む背中が逞しい
ひちょる兄さんとAの前に出ると、Aから書くものと電卓を借り、凄い速さで計算をしだした


「原料が…デザイン費製作費諸々合わせてこれぐらいが妥当だと」


きゅひょんが電卓を見せると、２人は納得したようで商談成立となった
きゅひょんすげー


「オイきゅひょん、ここにあるやつ全部に値段つけろ。A、これ売れるぜ」


ひちょる兄さんのアレが始まったのね

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革ベルト

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