SJ 草食Ｋ？Ｒ？Ｙ！２

69.運命 ページ19

刑事の話によると、最近この辺りを騒がせていた下着ドロが捕まったらしい
押収品の中に私の写真もあり、念の為に部屋を見せてほしいとの事だった


「あれですね」


刑事が指す方には最近立ったマンションがあった


「そこの電柱あるでしょ、あれを登って塀に移ると非常階段に入れて、そこからお宅さんの部屋を覗いておったと。犯人はそう言っとるんだわ」


ひちょるさんに支えられながら説明を聞く
覗かれていたなんて全然知らなかった
他にも調べてもらったけど何も見つからなかった


「今回は覗かれただけで済んだけど、充分に気をつけて」


刑事が帰った後、ひちょるさんと２人盛大な溜め息をついた
チラッとひちょるさんを見ると、何故かニヤニヤしていた


「A、なかなかいいカラダだったぞ」


あーーー！
さっきの写真見られたんだった…
下着の写真だけならまだしも、全裸の写真まで…
穴があったら入りたい
一人暮らしだからいいや♪とか思ってた自分を葬りたい


「俺に見られた事は運命だと思え」


そんな運命なんていらないよぅ!!
思い出したら腹が起ってきた
憎き犯人め…私の写真見て勝手にナニをしたんだ、あ!?
怒りに震えていると、ひちょるさんの腕に包まれる


「そりゃ恐いよな、よし、ひちょる様が楽しい所に連れて行ってやろう！」


そのまま抱き上げられ、私は運ばれた


「飲め！飲むぞ！んで忘れろ！」

「で、ここ、ですか…」

「楽しい所だろー？一般人はなかなか入れない、超レアな美男楽園だ！」

「確かにイケメンパラダイス…」


連れて来られた場所は、ＳＪの宿舎だった
ちなみに今はいとぅくさんに手を握られ、ひちょるさんに肩を抱かれるという最高で最悪の状態だ


「それは大変だったね、おうちに帰るの怖いよね、とぅぎお兄ちゃんに甘えてもいいんだよ？」

「は、はぁ…」

「おいその手を離せ。お前Aとは初対面みたいなもんなのに馴れ馴れしいぞ」

「嫌だ！３人しかいないのに仲間外れにされそうだから嫌だ！」

「仲間外れも何も、Aといとぅくはせいぜい顔見知り程度だろ」

「みんな中国だから寂しいんだもん！今だけでも仲良くしてよ！」


私を挟んで言い合いするのはやめてほしい
そこへ救世主が現れた


「ただいま」

「おかえりなさいいぇそんさん！」


２人を振り払って飛び付いたら、目の前で扉を閉められた

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