61.水も滴る ページ11
3日前、ヒョニさんから連絡が来た
もしかしてもしかすると完売しちゃった!?とワクワクした気持ちは、すぐに沈んでしまった
―ブースの契約期間だけどね、商品がまだ残ってるのよ…延長する?
たかが1ヶ月、されど1ヶ月
私は延長をしないことに決めた
「こんにちはー」
お店のドアを開けると、私に気付いたヒョニさんが走り寄ってきた
「待ってたわ、Aちゃん。まぁ!雨で濡れてるじゃないの!早く拭きましょう」
ヒョニさんに引っ張られて、スタッフルームにお邪魔した
蛍光色の小物が多くて目が痛い
「これ使ってね。ハーブティーでいいかしら」
「すみません、いただきます」
渡されたタオルで肩を拭いていると、携帯が鳴り出した
…きゅひょんだ
ヒョニさんに断りを入れて電話をとる
「もしもし」
―いい物件が見つかったって連絡きたから今から行こう
「え?本気だったの?」
―当たり前。あんな危険な所にA住ませておけないから
きゃっ、ちょっとキュンとしちゃった
「うぅ…でも出先なんだよね」
―ならソッチ向かう。どこに居る?
引っ越すかもわからないのに物件を見に行っても、と断りたかったのに、きゅひょんがセキュリティーの重要性を語り始めたから長くなると思い、店の場所を伝えた
「はい、これ飲んで温まってね」
「ありがとうございます」
ハーブティーを飲んだら気持ちが和らいだ
正直これから来る人と別れた後に飲みたかったな…
「コレが売り上げ明細で、ごめんなさいね…1つだけ残ったの」
売り上げ金の封筒の上に置かれたピアスは私の一番のお気に入りの作品だった
「え!?1つだけですか!?」
「今朝までもっとあったんだけど、ひとりで沢山買ってくださる方がいたのよ。それで、1つだけ」
お気に入りが残ってしまったのは残念だったけど、それ以上にいい経験が出来た
来客を知らせる音が鳴る
店内を写すモニターにはきゅひょんの姿があった
「ありがとうございました!」
「また使いたい時は連絡を頂戴ね」
ヒョニさんとスタッフルームから出ると、全身ずぶ濡れのきゅひょんが居た
「ちょ、濡れすぎじゃない!」
「傘忘れた」
雨の滴を手で払うきゅひょんに、フラフラっとヒョニさんが寄ってきた
「水も滴るいいオ・ト・コ」
きゅひょんの顎にある雫をヒョニさんがツンと突っついた
ラッキーアイテム
革ベルト
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じょすぺ(プロフ) - るーいさん» ありがとうございます!まだほかの作品も書いてるのでよかったら読んでみてください♪ (2014年12月19日 6時) (レス) id: 1ae1aca594 (このIDを非表示/違反報告)
るーい - すごく楽しくキュンキュンしながらみてました~最高です(o^−^o) (2014年12月18日 2時) (レス) id: 1daa9b3578 (このIDを非表示/違反報告)
josp - さつきさま 「しょぼーん」って実際に言ってるいぇそんさんがパボでしょ?(^^) 私はお尻フェチ(笑 (2011年1月17日 13時) (携帯から) (レス) id: 00aad8e2be (このIDを非表示/違反報告)
さつき - 気づきましたよ(笑)エッって思って何回も読み返しました(^^ゞ…お尻をフリフリするイェソンかわいい♪花束くれるなんて(〃▽〃)素敵!最後の「しょぼーん」がイイ(*≧m≦*) (2011年1月14日 17時) (携帯から) (レス) id: fd952532e0 (このIDを非表示/違反報告)
josp - さつきさま 言い間違い気付いてもらえてヨカッタ!誤解はしないんですよーふふふ (2011年1月14日 8時) (携帯から) (レス) id: 00aad8e2be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:josp | 作成日時:2010年12月16日 19時