【バンドリ】Roseliaの裏メンバーは湊友希那の××！？

第11話 魂 ページ12

ファミレス


あこ「あこ、今日はハンバーグ食べちゃお」
リサ「みんな決まった？ボタン押すよー」

私たちは近くのファミレスに来ていた
Roseliaで集まるときは割とここに来るんだって
そのせいかみんな注文はサクサク決まった

A「あ、私みんなの水持ってくるよ」
リサ「あたしも行く」

何気ない時間だけど、友希那さん以外のみんなのことももっと知りたいし
これはいい機会なんじゃないかな

A「あんまちゃんと話してなかったから改めて・・・Aです。羽丘の1年です。ピアノ歴は小学入ったときからだから、10年くらい？」
あこ「10年！？すっごーい！」
紗夜「コンクール等には出られていたのですか？」
A「あは、まあ少しは・・・みなさんはいつから楽器を？」

私たちはたくさんおしゃべりした
音楽のこと、バンドのこと、ここにはいない白金さんのことも

A「みんな音楽に真剣なんですね」
友希那「ええ、私たちは次のFUTURE WORLD FES.で必ず優勝する。そのために全てを賭けると誓ったのよ」
紗夜「臨時とは言え、Roseliaのメンバーとして演奏するからには、Aさんにも相応の覚悟をしていただきます」

氷川さんが持っていたグラスを置いて、私にじっと視線を浴びせた

紗夜「技術だけがあっても、魂がなければ意味がない。Aさん、あなたは何のために演奏するの？」
A「え、どうだろ。楽しいから続けてたけど、今はゴールみたいなのは決めてないかな」
紗夜「楽しい？バカにしているのですか？音楽を甘く見ないでいただきたいのですが」
リサ「ちょ、紗夜！それは言いすぎじゃない？」

今井さんが割って入ったけど、友希那さんは何も言わなかった
友希那さんも確かめようとしているのかもしれない、私の気持ちを

紗夜「そもそも、Roseliaのオリジナル曲を助っ人に演らせることには私は反対だったんです。湊さんが強く言うから様子を見ていましたが、こんな半端な子にはやっぱり白金さんの代わりは任せられません。今からでもカバー曲に戻して―――」
リサ「紗夜、落ち着いてって。Aの技術は紗夜だって認めてたじゃん」
あこ「わ、わ、ケンカはやめてよ〜！」

どうしよう、急に険悪なムードになってしまった
友希那さんは止めることもなく、涼しい顔で傍観している

紗夜「Aさん、あなたは、Roseliaに全てを賭ける覚悟はある？」


私は―――

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