第6話 求めるものは ページ7
黒めが姉ぇ「楽屋はこちらでございます」
A「ありがとう」
何食わぬ顔で地上に戻った私は、黒いめが姉ぇさんに案内されて自分の楽屋に帰ってきた
いや、これは・・・、
A「何この部屋・・・、」
鏡とベンチ、ロッカーくらいしかなかったはずの楽屋は、どっかの高級ホテルかってくらいの豪華な内装にリフォームされていた
ふかふかのカーペットに革のソファ、壁には私の両手を広げたより大きいテレビまである
これじゃ「帰ってきた」感じは全然しないわね・・・、
というかどう見てもくつろぐための部屋なんだけど、どこでレッスンするのよ?
黒めが姉ぇ「レッスン室は専用の別室をご用意してあります☆」
A「うわ!まだいたの」
黒めが姉ぇ「システムですから♪」
どこまでもついてこようとする黒めが姉ぇを何とか部屋の外に押し戻して、ため息
対決は3日後、そふぃに勝つための作戦を立てなきゃ
ううん、今回はただ勝つのが目標じゃない
この対決自体を、今までのどんなライブよりも「盛り上がる」ものにしないと意味がないんだ
A「どう思う、ウミヘビ?」
返事はない
そうだ、今は自分の力で考えないと
ゴールドエアリー同士の対決、それがウミヘビの提案
これには同感だ、でもそれだけじゃきっと届かない
世界を作り変えるほどの力には・・・、
A「どう思う、綾鷹A?みんながこのライブに求めてるものは・・・何?」
玄関に立てかけられた鏡の中の私に問いかける
私は眉間にしわの寄った、いらだった顔で睨みつけてくるだけだ
これはアイドルがしていい顔じゃないわね・・・、
ほっぺたをつねって、笑顔を作る
選ばれしアイドルにふさわしいクールな笑みに
こんなの余裕だって―の!
☆★☆★☆
†そふぃサイド†
そふぃ「はぁ・・・、」
やっとAと再会できたのに、またバラバラになっちゃった
納得はしているの、自分からそうしたのだし
でも・・・、
お城の小さな窓からは、夕日がわずかに差し込むだけで外の様子はほとんど見えない
私はまるでとらわれのお姫様だ
あなたに逢いたい
何も言わずただ抱きしめたい
この胸の奥に鋭くつき刺さった寂しさの針は、ずきずきと痛んで抜けることはない
そふぃ「(私が・・・、がんばらなくちゃ)」
それでも私はひとりで立ち上がってみせる
きっとAも同じ気持ちのはず
だって私たちはライバルである前に・・・、
恋人同士なのだから♡
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きらるり(プロフ) - まりタン♪さん» いつもありがとうございます!今回もかっこよさを重視したのでそう言っていただけると本当に嬉しいです(´▽`) 次は続編ではないですがよかったらよろしくお願いします♪ (2016年8月28日 8時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
まりタン♪ - 綾鷹様とそふぃ様、かっこよすぎです!! 新しい小説、楽しみにしています。頑張ってください! (2016年8月28日 3時) (レス) id: 74733037cc (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - かーなさん» ありがとうございます♪ちゃんと歌えるように書いたのでよかったら心の中で口ずさんで読んでください(´▽`) (2016年7月2日 14時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
かーな - 歌詞のアレンジが素敵です! (2016年7月2日 12時) (レス) id: 9f85a61d06 (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - ましゅまろうさぎさん» こんにちは!コメントありがとうございます!好きになってくれてとても嬉しいです!(´▽`) もう終盤ですので最後まで書けるよう頑張ります♪ (2016年7月1日 18時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きらるり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/krrr_homepage/
作成日時:2016年6月18日 15時