第8話 籠の扉を開けて ページ9
黒めが姉ぇ「お待たせしました、アイスティー2つでございまーす♪」
気の抜けた声と共にアイスティーが差し出された
それに少しだけ口をつけて、私たちは再び沈黙した
そふぃ「・・・、Aはどんな作戦を?」
A「細かいことだけいくつか・・・、まず曲順だけど、そふぃの先攻にすべきだと思うの」
そふぃ「そうね、チャレンジャーが最後にやるのが定番だし」
A「それからコーデのレアリティも統一して、純粋な実力勝負にしたい」
そふぃ「同意するわ」
A「スコアの発表も同時にしましょう、数字が最初に出ちゃうとそればっかり見ちゃうし」
そふぃ「・・・、ねえ」
A「なに?」
そふぃは小さくため息をついてみせた
そふぃ「私たちって、こんな風だった?」
A「どういう意味?」
そふぃ「プリパラのことも大事だけど、久しぶりに二人きりで会ってする話がこれなの?」
そふぃ退屈そうにアイスティーを飲み干すと、机に肘をかけて私の瞳を覗き込んだ
そふぃ「もっと楽しいおしゃべりがしたいわ」
A「そふぃ・・・、」
そうね、私としたことが、焦って熱くなりすぎてたかも
どうせアイデアもないし、今日はリラックスする日にするのも悪くない
A「わかった!やめやめ、どっか行こ」
そふぃ「行きたいところが?」
A「ないよ、でも、どっか」
立ち上がってバッグをひっつかむ
セレパラの中はどこでも遊び放題だけど、今の私たちが出ていったらファンが集まって大騒ぎになるかも
そうならない、どっか・・・、
そふぃ「外、出ましょうか」
それって・・・、
A「プリパラの?」
そふぃ「外」
☆★☆★☆
ゲートをくぐってそふぃが出てくるのを待つ
素の姿で会うのはこれが初めてだ
緊張してきた・・・、
そふぃ「A?」
振り向くと、そふぃがいた
え、ほとんど同じ姿じゃん!
ちょっとたるんだパプリカ学園の制服姿こそ初めて見たけど、
長く美しい真紅の髪は現実でも驚くほどそのままだった
一方の私は、まあ、その・・・、
そふぃ「それ、制服?」
A「ええ、うちの学校の・・・、びっくりした、そふぃ、こっちでも全然可愛いのね」
そふぃ「ふふっ、あなたこそ、こっちのAも可愛いわよ♡」
プリズムストーンを出て商店街の方へと歩き出す
外は雲ひとつない、いい天気だ
恋するフレアシャーベット、秘密の制服デートです♡
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きらるり(プロフ) - まりタン♪さん» いつもありがとうございます!今回もかっこよさを重視したのでそう言っていただけると本当に嬉しいです(´▽`) 次は続編ではないですがよかったらよろしくお願いします♪ (2016年8月28日 8時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
まりタン♪ - 綾鷹様とそふぃ様、かっこよすぎです!! 新しい小説、楽しみにしています。頑張ってください! (2016年8月28日 3時) (レス) id: 74733037cc (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - かーなさん» ありがとうございます♪ちゃんと歌えるように書いたのでよかったら心の中で口ずさんで読んでください(´▽`) (2016年7月2日 14時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
かーな - 歌詞のアレンジが素敵です! (2016年7月2日 12時) (レス) id: 9f85a61d06 (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - ましゅまろうさぎさん» こんにちは!コメントありがとうございます!好きになってくれてとても嬉しいです!(´▽`) もう終盤ですので最後まで書けるよう頑張ります♪ (2016年7月1日 18時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きらるり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/krrr_homepage/
作成日時:2016年6月18日 15時