最終話 ページ21
〜6年後、とあるカフェ〜
あおい「蘭！おまたせ♡」
蘭「いや、時間通りだよ」
店内に入ってきたあおいに、蘭はヒラヒラ手を振った
あおいはきっちりしたスーツ姿ではあったけど、それは世を欺くための変装だ
今やその名を知らない人はいない、トップアイドルのひとりなのだから
そしてそれは、色の濃いサングラスを掛けた蘭も同じだった
蘭「アイスティーでいいか？」
あおい「なんか食べていい？晩御飯まだなんだ」
二人はしばしの間、雑談を楽しんだ
お互いの近況、仕事の話、そして共通の友人のこと
あおい「このカフェも懐かしいよね、いちごが花音さんと真面目に話してる時にさあ、平然とパフェ1個食べちゃうんだもん」
蘭「・・・あのさ、あおい」
あおい「なに？」
蘭「そろそろ決めたらどうなんだ？」
蘭がグラスをテーブルに置いた
あおいは空気が変わったのを察して姿勢を正す
あおい「何の話？」
蘭「いちごとAのことだよ・・・もういい加減わかってるんだろ？」
あおい「・・・あー、」
蘭「正直、どうするつもりなんだ？これ以上気付かないフリしてたら二人が可哀想だろ」
あおい「わかってる！わかってるんだけど・・・、どうしたらいいか、わからないの」
あおいは深い溜息をついて椅子の背もたれをきしませた
あおい「二人とも同じくらい私の人生の大切な一部で、きっとどっちを選んでも私は幸せで・・・、うまく言えないけど、どちらかを選んだらそのうちの1つが消えてしまう気がして・・・、わがままだしバカなこと考えてるのわかってるんだけど」
もう一度ため息、そしてグラスの残りを飲み干す
あおい「そんなの、自分じゃ決められないよ・・・、」
蘭はそれには答えず、
ただ"私"の方を振り向いた
蘭「だ、そうだけど？」
A「ありがとう、蘭」
あおい「えっ？」
A「ごめんあおい、ホントのこと聞きたくて、蘭にお願いしちゃった」
蘭の後ろの席から立ち上がって、私はまだ驚いて固まったままのあおいの隣に移動した
A「あおいが決められないなら、私が決めちゃってもいいかな？」
取り出したのは、永遠の輝きを放つ誓いの印
ちなみに私の給料半年分くらい
A「霧矢あおいさん、私と結婚してください」
あおいは私と、蘭と、それから指輪を交互に見た
ポカンとしているその肩を、蘭がポンポンと叩く
蘭「だ、そうだけど？」
私はあおいのほっぺたに手を当てて、優しく涙を拭った
こうして私は、あおいの一番になった
完
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きらるり(プロフ) - こんにちは！コメントありがとうございます！ドキドキしていただけてとても光栄です！これからもドキドキなお話を書けるよう頑張ります♪ (2016年9月5日 6時) (
レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
小林ふうり@dr(プロフ) - 面白かったです。私はあおい推しなのでとてもドキドキして、良かったです。これからも、頑張ってくださいね！ (2016年9月3日 15時) (レス) id: d5d4dc728a (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - 夏気味うどんさん» はじめまして！読んでくださってありがとうございます！そう言っていただけると本当に嬉しいです！書いてよかった・・・(´▽`) こちらこそコメントありがとうございました！！ (2016年8月18日 23時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
夏気味うどん(プロフ) - わーーー！！こういうお話待ってました！！素晴らしい小説ありがとうございますっ！！！ (2016年8月18日 23時) (レス) id: 90d1ded8fc (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - 唯さん» 唯さんいつも一番乗りありがとうございます！更新頑張ります！ドロシーのお話も半分くらい下書きできてるのでもうちょっと待っててください( ;￣ω￣)ゞ (2016年8月4日 22時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きらるり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/krrr_homepage/
作成日時：2016年8月3日 23時
