第2話 ページ3
霧矢先輩はアイドルでありながら、アイドルが大好きな『アイドル博士』でもある
だから実はフォトカツでの活動を始める前から、私のことを知っていてくれたの
あおい「ずっとお話してみたいと思ってたんだ、噂の『写真家アイドル』と」
A「そんな、光栄です」
帰りのバスの中で、そんな話になった
霧矢先輩は自分のカメラをカバンから取り出すと、おどけるように私にレンズを向けた
あおい「隙あり!なんてね」
A「もう、先輩ってば」
あおい「私もカメラは好き、アイドルだけじゃない、誰かが輝くのはいつもほんの一瞬で、それは流れ星みたいに消えてなくなっちゃうの、でも」
A「カメラはその一瞬を切り取って残すことができる、ですか?」
霧矢先輩は私に顔を寄せてカメラを自分に向けた
私も笑顔を作ってレンズに視線を向ける
ピピ、カシャ
私たちはカメラの中に閉じ込められた
5秒前の私が今の私に向かって笑っている
その隣には、霧矢先輩がいて・・・、
ツーショット、撮ってもらっちゃった♡
あおい「ねえ、Aちゃんはどうして写真家になろうと思ったの?」
A「私は・・・、きっかけは小学生の時の修学旅行で、私はカメラの係だったんです」
私は人と話すのが苦手で、みんなみたいに相手を笑顔にできるようなおしゃべりがしてみたいと思ってた
でも、カメラを持った私がみんなにレンズを向けると、みんなはそれだけで笑顔になってくれたの
うまくおしゃべりできなくたっていい、誰かを笑顔にする方法はひとつじゃないってその時に気付いたんだ
A「それが私のストーリーです。アイドルを目指したのも、同じような理由で・・・、」
あおい「そうなんだ、じゃあ、もう夢はちょっと叶ってるかもね」
A「えっ?」
あおい「私はAちゃんの撮った写真が好き、Aちゃんの撮ったアイドルたちはいつも自然な笑顔で、見てるこっちまで笑顔になっちゃうの」
それって・・・、
A「私の写真で、霧矢先輩が笑顔に・・・?」
どうしよう、
すっごく、嬉しい・・・!
あおい「『あおい』でいいよ」
A「えっ?」
あおい「苗字なんて堅苦しいでしょ、それにもう、私たちの仲なんだから♡」
A「あ、あおい先輩・・・♡」
あおい「はい、なんでしょう?」
はぁ・・・っ♡
私、アイカツしてて良かった♡
A「これからもよろしくお願いします!」
あおい「ええ、こちらこそ!」
あおい先輩、私、
あなたのことが大好きです!
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きらるり(プロフ) - こんにちは!コメントありがとうございます!ドキドキしていただけてとても光栄です!これからもドキドキなお話を書けるよう頑張ります♪ (2016年9月5日 6時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
小林ふうり@dr(プロフ) - 面白かったです。私はあおい推しなのでとてもドキドキして、良かったです。これからも、頑張ってくださいね! (2016年9月3日 15時) (レス) id: d5d4dc728a (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - 夏気味うどんさん» はじめまして!読んでくださってありがとうございます!そう言っていただけると本当に嬉しいです!書いてよかった・・・(´▽`) こちらこそコメントありがとうございました!! (2016年8月18日 23時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
夏気味うどん(プロフ) - わーーー!!こういうお話待ってました!!素晴らしい小説ありがとうございますっ!!! (2016年8月18日 23時) (レス) id: 90d1ded8fc (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - 唯さん» 唯さんいつも一番乗りありがとうございます!更新頑張ります!ドロシーのお話も半分くらい下書きできてるのでもうちょっと待っててください( ; ̄ω ̄)ゞ (2016年8月4日 22時) (レス) id: f49683637b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きらるり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/krrr_homepage/
作成日時:2016年8月3日 23時